「角質層に水分を蓄えて乾燥肌と敏感肌を潤す」がコンセプトで、お肌にとてもなじみやすい保湿成分・ヒト型セラミド配合の、松山油脂「肌をうるおす保湿スキンケア」シリーズ。脂性肌だけど保湿はしっかりしておきたい私が、8アイテムを使った感想を紹介していきます。
※現在のトライアルセットは異なります。松山油脂の「肌をうるおす保湿スキンケア」のトライアルセットは、公式オンラインショップもしくは全国のバラエティショップで購入することができます。私は都内のLOFTにて税込756円で購入しました。
公式オンラインショップで購入する場合は、初めての購入に限り送料無料(原則、定形外郵便)と記載があったので、販売している店舗が近所にないときはぜひ利用してみてください。
「肌をうるおす保湿トライアル」はプラスチック製の小さな箱に入っていて、シリーズ全9アイテムの中の、なんと日焼け止めをのぞいた8アイテムを試すことができます。
洗顔石けんと洗顔フォーム、しっとり系の化粧水とさっぱり系の化粧水、といったように使い比べをすることができるのがとても嬉しいです。
中には8つのスキンケアアイテムのほかに、製品説明の小さなリーフレットが封入されていました。
トライアル製品・外箱・リーフレット・公式webサイトのどれにも、使用方法のポイントや使用量の目安が記載されていない点が少し残念です。
使い方や使用量の目安に関する問い合わせのメールをメーカーに送ったところ、翌営業日に返信があったので、非常に丁寧な対応だと感じました。
松山油脂の肌をうるおす保湿クレンジングはやや固めのジェルタイプ。本製品の容器はチューブなので、2~3cmが1回の使用量も目安だそうです。
メーカーに問い合わせたところ、「手や顔が渇いた状態で使用してください」とのことでした。
固めのテクスチャーなので、摩擦による肌への負担があるのではないか?洗い流しにくいのではないか?と気になるところですが、まずは、クレンジング力を見ていきましょう。
手にクレンジングをのせると、固めの質感から、じゅわっととろけるようなテクスチャーに変化して、口紅・チーク・アイシャドウ・アイブロウはほとんどこすらずに落ち始めました。
少量のぬるま湯をなじませてから洗い流すと、クレンジング剤は素早く落ち、ぬるつきはまったく残りませんでした。
リキッドアイライナーと、ルースパウダーの微細パールが若干残ってしまいましたが、かなりのクレンジング力の高さを感じます。
濃いメイクや細かいパールが配合されているコスメを使う場合は、ポイントメイクリムーバーを使用するか、少し時間をかけてクレンジングするのがおすすめです。
W洗顔が必要かどうかの記載がなかったのでメーカーに問い合わせたところ、松山油脂の肌をうるおす保湿クレンジングはとても水となじみやすいため、ぬるま湯でしっかりとクレンジング剤を落とすことができて、「W洗顔は不要」とのことでした。
顔で試してみても、やはり体温でやわらかくとろけ、摩擦が気になるということはありませんでした。メイクや皮脂がすっきり落ちるのに、洗い流したあとはお肌がしっとりして、かと言って膜が張っているような重たい感じもなく、とても使い心地がよかったです。
松山油脂の「肌をうるおす保湿スキンケア」は、洗顔料を石けんタイプの「保湿洗顔石けん」とクリームタイプの「保湿洗顔フォーム」があり、なんとトライアルセットでもその両方を使い比べることができます。
洗顔料の種類 | しあがり | おすすめの肌質 |
---|---|---|
肌をうるおす 保湿洗顔石けん |
ややさっぱり | 乾燥肌 脂性肌 混合肌 敏感肌 インナードライ |
肌をうるおす 保湿洗顔フォーム |
しっとり | 乾燥肌 インナードライ |
松山油脂の肌をうるおす保湿洗顔石けんは、お肌をしっかりと保湿してくれるダイズ油・ダイズ種子エキス・グリセリンが配合された枠練り石けん。
枠練り石けんは、大量生産が可能な機械練り石けんにくらべて手間と時間がかかる代わりに、保湿成分を多く配合できるので、乾燥肌さんにもおすすめです。
また保湿洗顔石けんは成分が非常にシンプルで、洗浄成分は「石けん素地」のみなのが魅力的なポイントです。
できるだけ成分がシンプルなものを使用したい敏感肌さんにはとてもおすすめですよ。
泡立ちはとても軽く、ふわふわとした感じです。手でも細かい泡を作ることができましたが、洗顔ネットを使用した方がたっぷり素早く泡を作ることができるのでおすすめです。
実際に洗顔をして洗い流してみると、まず泡切れのよさに感動しました。ぬるま湯をかけると、すっと泡が落ちてぬるつきが残りません。
脂性肌の私のお肌でも、洗い上がりはとてもさっぱりしていて、けれどつっぱり感はまったくなく、脂性肌でも乾燥肌でも心地よく使えると感じました。
松山油脂の肌をうるおす保湿洗顔石けんにはエタノールが配合されていますが、製造の過程でほとんど揮発すると公式webサイトに記載があり、たしかにアルコールによるひりつきや清涼感はありません。
松山油脂の肌をうるおす保湿洗顔フォームの本製品は容器がチューブタイプなので、1cmほど絞り出して使用します。
洗顔石けん同様、ダイズ油やダイズ種子エキスといった保湿成分が配合されているほか、コメヌカエキスなども配合されていて、しっとりとした洗い上がりが期待できます。
泡立ちは、洗顔石けんにくらべてもったりとしていて、濃密で弾力・粘りを感じます。
手で泡立てても濃密な泡が素早く作れるので、急いでいる朝の洗顔や、洗顔ネットを使うのが面倒な人にはおすすめです。
洗顔をして洗い流すと、とてもしっとりした洗い上りでした。
保湿洗顔フォームには石けん素地以外にもラウリル酸やステアリン酸ソルビタンといった、「水と油がまざりやすくする」ための界面活性剤が配合されているので、しっとりした洗い上りでも汚れはしっかり落としてくれますす
保湿洗顔石けんにくらべると成分の種類が少し多いので、シンプルな成分の洗顔料を使いたい場合は、洗顔石けんの方がおすすめですね。
松山油脂・肌をうるおす保湿スキンケアの化粧水は、洗顔料と同様に2種類のタイプがあり、もちろんトライアルセットでは両方使用することができます。
高保湿タイプのモイストリッチは20mLのミニボトルが1本、油分と水分のバランスを整えてくれるバランシングは3mLのサンプルが2包入っていました。
化粧水の種類 | テクスチャー | おすすめの肌質 |
---|---|---|
肌をうるおす 保湿浸透水モイストリッチ |
とろみがある | 乾燥肌 敏感肌 |
肌をうるおす 保湿浸透水バランシング |
ややとろみがある | 脂性肌 混合肌 インナードライ 敏感肌 |
松山油脂の保湿浸透水モイストリッチはとろみのあるテクスチャーでまさに「高保湿」という印象です。
1回の使用量の目安の記載がなかったのでメーカーに確認したところ、「1回あたり100円玉大を目安に使用してください」とのことでした。
とろみがあるのでとてものびがよいです。重たい感じはなく、伸ばしたあとにハンドプレスでやさしく押し込んであげると、お肌にしっかりとなじんでくれて、しっとりもっちりとした仕上がりになります。
乾燥肌さんにぜひ使って欲しい仕上がりですが、ベタつくという感じはしないので脂性肌さんでももちろん使うことができます。
肌をうるおす保湿スキンケアは、化粧水をはじめとする保湿アイテムすべてに保湿成分「ヒト型セラミド」が配合されています。
セラミドとは、人のお肌がもともと持っている保湿成分で、ヒト型セラミドは人が持っているセラミドとほとんど同じ構造をしているという特徴があります。
そのため、人のお肌に非常になじみやすく、お肌をしっかりと保湿してくれるので、乾燥対策にはとてもおすすめの成分です。
松山油脂の保湿浸透水バランシングは、モイストリッチとくらべると軽さがありますが、ややとろっとしたテクスチャーです。
モイストリッチ同様、1回の使用量の目安は100円玉大ですが、サンプルには3~5回くらい使える量がたっぷり入っているので、物足りなさを感じた場合は重ねづけもできます。
少しとろみがあるので、のびはよく、すーっとなじんでくれます。お肌は充分しっとりしますが、モイストリッチよりはさっぱりとしたつけ心地で、軽やかです。
脂性肌の私は、モイストリッチよりもバランシングのテクスチャーが好みでした。
モイストリッチ同様にヒト型セラミドで保湿をしつつ、バランシングは水分と油分のバランスを整えてくれる保湿成分イノシトール(米由来)が配合されているので、Tゾーンのベタつきを抑えてみずみずしいお肌を保ってくれる機能が期待できます。
そのため、皮脂が過剰に分泌されてしまう脂性肌や、皮脂は多いのに水分が足りないインナードライの方にとくにおすすめです。
肌をうるおす保湿美容液は半透明の乳白色で、ゆるめのジェルのような質感です。化粧水と乳液の間に使用します。
本製品はプッシュタイプの容器に入っていて、メーカーに問い合わせたところ、1回あたり1~2プッシュが使用量の目安だそうです。
化粧水でたっぷりうるおったお肌によくなじみ、べたつきもなく、ぷるんとした触感になります。
これでスキンケアが完了するのでは?と思うほどお肌がしっとりしていますが、つけ心地が軽いので、このあとに乳液・クリームを重ねても重くなりません。
化粧水と同じ様に5種類のヒト型セラミドが配合されているほか、お肌にハリを与える成分・複合ペプチドが配合されていて、乾燥しがちな目元・口元の水分をしっかり保ちながら弾力のあるお肌に導いてくれます。
松山油脂の肌をうるおす保湿乳液はやわらかいミルクのようなテクスチャーです。メーカーに確認したところ、化粧水と同様に1回あたり100円玉大を出して使用するのが目安だそうです。
やわらかく軽い質感なので、お肌への摩擦を感じることなく全体に伸ばすことができます。
ハンドプレスをしてしっかりなじませると、とてもしっとりとしたお肌になっているので、このあとに使う保湿クリームもありますが、乾燥がとくに気にならない人は乳液でスキンケアを完了してもOKです。
松山油脂の保湿乳液には5種のヒト型セラミドにくわえて、整肌成分ラフィノースが配合されています。
肌が整うことによって、たっぷり入れた水分が逃げにくくなり、肌をしっとりさせることができるので、乾燥肌・乾燥しやすい季節にぴったりです。
松山油脂の肌をうるおす保湿クリームは、こっくりとした重みのあるテクスチャーで、乾燥がとくに気になる場合、乳液のあと、部分的に使用します。
1包にはさくらんぼ大が封入されていますが、メーカーに確認したところ、1回あたりあずき粒大を使用するのがよいそうです。
こっくりとした質感なので、少量でもしっかりと密着してお肌を乾燥から守ってくれます。塗りすぎるとべたつきや重さが気になってしまいそうですが、少量・部分使いならとくに問題は感じませんでした。
保湿クリームも5種類のヒト型セラミド配合、さらにお肌に膜を作って水分の蒸発をふせぐためにシアバターが配合されているので油分がやや多めで、皮脂が過剰に分泌されてしまう脂性肌の人は、乾燥が気になる部分がなければ使用しなくてもOKです。
重たいテクスチャーが苦手だけど乾燥のケアをしっかりした場合は、夜のスキンケアでのみ使用するのもおすすめです。
価格 | 使用回数 |
---|---|
770円(税込) | 石けん、化粧水、乳液 約5日分 そのほかは1回分 |
松山油脂の「肌をうるおす保湿トライアル」は、2種類の洗顔料・化粧水を使い比べられるので、自分の肌に合うアイテムが見つけやすいのが非常に魅力的。
本製品もアイテムを自分の肌質に合わせて組み合わせることができるので、とても使いやすいと感じました。
容器・箱・リーフレット・公式webサイトに使用量の目安や、使い方のポイントが記載されていないのが少し残念でしたが、使用方法をメーカーに問い合わせたところ、翌日には回答があったのでありがたかったです。
人の肌にとてもなじみやすい保湿成分・ヒト型セラミド配合の高保湿スキンケアですが、本製品も1,500円前後で購入できるプチプラアイテムなのが嬉しいです。