ガスールパックは天然の原石を天日干しして不純物を取り除き、異物を極力少ない状態にしたものです。
一度溶かしたガスールをもう一度乾燥させて石の塊にしたものが、市販で売られている固形タイプのガスールパックです。
まずはガスールパックが肌にどのような効果を発揮してくれるのか、そしてどのくらいの頻度や使い方で効果が出やすいのかなどをお伝えします。
まだガスールパックを使ったことがない人、そしてガスールパックがどんなものか分からないという人もチェックしましょう。
ガスールパックには、肌の汚れを吸着して除去する効果、角栓の除去作用、保湿効果などさまざまな効果があり、幅広く肌悩みをカバーしてくれます。しかし、同じ使い方や使用頻度でこのすべての効果を一度に得られるわけではありません。
ガスールパックは狙う効果によって使用方法や頻度が異なるのが特徴で、今悩んでいることに対してダイレクトにアプローチできます。そのため、目的とする効果の使い方をしっかりと覚えておくことが大切です。
また、ガスールパックは固形タイプと粉末タイプの2種類があり、それによって使い方や質感も異なります。次項でそれぞれの特徴や詳しい質感や使い方についても紹介するので、どちらが自分に合っているのかを考えて選んでください。
ガスールパックが他のパックと違うのは、どのような使い方をしたいかによって使用頻度が変わること。たとえば3分以上置くようなパックとして使用する場合は1週間に1回、石鹸代わりや保湿としてすぐに洗い流す使い方の場合は毎日使ってOKなどです。
使いたい部位や目的別に細かく使用頻度や使用方法が違うので、その中でも特におすすめの使い方や注意点などをお伝えします。自分がどのような使い方をしたいかを考えながらチェックしてください。
固形タイプは製造工程で空気をたっぷり含んでいるため、水に溶かすとふわふわとした質感のペースト状になるのが特徴。顔全体など広い範囲に使いたいときに最適で、ぜいたくな使い方ができるのも固形タイプです。
固形タイプのガスールは固まった粘土を叩き割ったような形状で売られています。
これを容器に入れて適量の水をかけ放置しておくと、どんどん水を吸って膨らんでいくのがわかるはず。
完全に水を吸って膨らみきったら、ヘラなどを使ってペースト状に練りましょう。
たったこれだけで固形タイプのガスールパックの準備は完了です。
注意点としては、水を吸わせている途中のガスールには触れないようにすることです。
触れた部分が固まってしまいそれ以上水を吸わなくなるため、うまくペースト状のパックが作れなくなってしまいます。
粉末タイプのガスールパックは固形タイプを細かく砕いて粉状にしているもので、少量からでも使いたい分だけ使えること、そして溶かしたときになめらかな質感になるのが特徴です。
クレイパック特有のドロドロとした質感が苦手な人には粉末タイプをおすすめします。
粉末タイプの使い方はとても簡単。粉末を容器に入れたら、そこに水を少しずつ加えながら混ぜるだけです。
固形タイプに比べてより短時間で簡単にパックの準備ができるので、時短や簡単さを求める人にも粉末タイプは向いているかもしれません。
ただし、粉末タイプを大量に使いたいときは混ぜ方に注意が必要です。理由は大量の粉末ガスールに水を入れてしまうと、一部が粉末のまま残ってしまうことがあるから。
大量に使う場合は水を入れた容器に少しずつ粉末を加えながら混ぜると、均一に溶けてなめらかにでき上がります。
ここでは、使用する部位によって変わる効果的な使い方、そして最適な使用頻度をお伝えしていきます。
使用する部位ごとにガスールパックの固さを変える必要があります。最初は面倒に感じても、効果を得るために覚えておいてください。
ガスールパックで小鼻の毛穴ケアをしたい場合、塗って放置するパックとして使用するのがベストです。
水で溶いてペースト状にしたガスールパックを小鼻の気になる部分に塗って、3分ほど放置したらぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。
ポイントはガスールパックが完全に乾く前に洗い流すこと。お風呂の中でパックを行う場合は湿気が多いので、少し長めに放置しても固まりにくいです。
ただ、長く置けば効果が高くなるわけではないので放置時間もできるだけ守ってください。
このようにパックとして利用する場合は、1週間に1回程度が使用目安です。
ガスールパックをしながらしっかりと保湿を行いたいのなら、はちみつなど保湿成分の高いものを含ませるのもおすすめです。
ガスールパックをペースト状にした際の1/6~1/4程度を目安にはちみつを加えてください。
それを気になる箇所に塗って、小鼻ケアと同じように3分程度放置したら乾く前に洗い流してください。
こちらも使用頻度は1週間に1回程度。はちみつの他に、ヨーグルトなどの保湿成分が含まれたものを使用するのもおすすめです。
天然素材のガスールパックでも、もともとは土ですから顔に塗るときは目や口など粘膜に入らないように注意してください。もし目などにパックが入ってしまったら、すぐに洗い流して様子を見ましょう。
ガスールパックは保湿パックだけではなく角質ケアもできるため、ひじやひざ、かかとなどに使っても効果を発揮してくれます。
角質ケアとして使う場合は、ガスールパックを少し固めに溶かすのがポイントです。それを角質が気になる部分に乗せ、そのまま3分程度放置します。
ガスールパックが完全に乾ききってしまう前にぬるま湯で洗い流せば角質ケアの完了。
角質ケアの場合も、やはり1週間に1回程度の使用頻度を守ってください。
ガスールパックを使えば、パックや角質ケア以外に体の保湿をおこなうこともできます。
パックとして使用するときよりも水を多めに含ませ、緩めに溶かしたガスールパックを保湿したい部分の肌になじませたらすぐに洗い流してください。
ガスールパックには汚れを吸着する効果も含まれています。
保湿と同時に汚れを落とすこともできるためボディウォッシュとしても効果を発揮してくれますが、もし気になる場合はパックを使う前に体を洗っておきましょう。
このように、すぐに洗い流す使い方で保湿をする場合は毎日使ってOKです。
乾燥が気になる箇所や乾燥する季節には毎日ガスールパックで保湿をすれば、しっとりとした肌を目指すことができます。
ガスールパックは、なんと顔やボディだけではなくシャンプー代わりとして洗髪にも使えます。
あからじめ髪をぬるま湯で予洗いしたら、緩いペースト状にしたガスールパックを髪や頭皮になじませてください。
全体になじんだらすぐにぬるま湯で洗い流してシャンプーは完了です。パックが残ってしまうと肌荒れの原因となってしまうのでしっかりと洗い流してください。
保湿効果が高いガスールパックなので、リンスやコンディショナーをする必要はありませんがどうしても気になる場合は使ってもOKです。
また、ガスールパックには汚れを吸着する効果が含まれているため、なじませるだけでも髪は十分綺麗になっています。
泡が立たないので洗えているか不安になっても、髪や頭皮をゴシゴシ擦ることは傷つける原因になるので絶対にやめましょう。
ちなみにシャンプーとして使う場合も、毎日使用してOKです。
洗髪と同じような使い方にはなりますが、ガスールパックは毛髪と頭皮を保湿してくれる効果も期待できます。乾燥が気になるときのスペシャルケアとしても有効。
使い方は、洗髪に使うときと同じように緩いペースト状に溶かしたら、それを頭皮になじませて優しくマッサージしましょう。
マッサージが終わったらすぐに洗いして、毛髪や頭皮の保湿完了です。
このときパックが頭皮などに残らないよう、しっかりと洗い流すことを忘れないようにしてください。
この使い方の場合も毎日行ってもOKですが、面倒な場合は週に1~2回を目安で使うのがおすすめです。
ガスールパックは、使用部位や使用方法によって頻度が変わるので慣れないうちはその部分に注意して使用しましょう。パックなどで使用する場合、1週間に1回程度でも効果は出ますしそれ以上使うと摩擦により肌に負担をかけてしまう可能性もあります。
また、パックの固さや量などは人によって使いやすい感覚が違うので、使いながら自分に最適な固さや量を調整してガスールパックの効果を十分に得られるようにしてみてください。上手に利用すれば、ガスールパック1つで全身のお手入れが可能です。
天然素材の成分で作られてはいますが肌に合わない可能性もあるので、まずは少量のものを購入して使い心地などもチェックしてみましょう。