口の周りは乾燥するけれど、鼻のあたりはてかってしまうというあんさん。
コスメコンシェルジュの笹野かず・小林 陽子・とんちゃん。が混合肌・インナードライ肌のための化粧直しの方法やおすすめのお菓子について解説します。
“ほほや口まわりなどはかさつくのに、鼻はテカリが気になる”という場合、乾燥肌向けのコスメを使っても、脂性肌向けのコスメを使ってもしっくりこず、悩みが多いことと思います。
お菓子を食べることと、乾燥やテカリなどの肌荒れとの関連性ですが、ほどほどなら問題はありません。
ただし、チョコレートやスナック菓子などのように、糖分や塩分、脂質もたっぷりと含まれているお菓子の食べ過ぎは肌によくありません。
お菓子を多く摂取しすぎて、糖質が余ると、体内のタンパク質と結びつき、糖化してしまい、それによって「AGE(糖化最終生成物)」が作られます。この「AGE(糖化最終生成物)」は肌荒れの原因にもなり、また、老化の原因にもなるため健康にもよくありません。
おやつの目安は1日200kcalまでとされています。いつも食べているおやつをヘルシーなものに置き換えてみるだけでもお肌にとってよい影響があるかもしれません。
低カロリーなおやつとして、こんにゃくゼリーは糖質もカロリーも控えめなのでおすすめです。
1個20~50kcal程度で、食物繊維が豊富です。肌の乾燥やかさつきのケアにおすすめの栄養成分、ビタミンCなどが含まれているものもあるのでぜひ試してみてください。
私は、チョコレートはなるべく糖質が少なくカカオの配分が多いもの、低GIで、機能性表示食品のものを選んでいます。GIとは、炭水化物が分解されて糖に変わるまでの速さを示しています。GI値が低い食品は、血糖値が急に上がることを抑制する働きが期待できます。
GI値については研究がすすめられており、GI値が高い食品は、皮脂の分泌が増えるため、低GIの方が、テカリやニキビの予防になるという説もあります。しかし一方では、GI値と肌の関連については、関連性がないという意見もあるため、自分にとって肌の調子がよいと感じるものを選びましょう。
私も20代の頃は肌が乾燥しているのに、ほほにポツポツとニキビが出現したり、鼻がテカったりすることに悩んでいました。
ニキビができるので保湿はあまり必要ないと思っていましたが、保湿がきちんとできていなかったため、肌の一部が乾燥し、一部がテカるなど、肌が不安定になっていたと思います。
洗顔の後の化粧水、乳液と基本のスキンケアをできれば同一ラインで行うことをおすすめします。
多くのスキンケア化粧品はラインで発売されています。これは、同一ラインのアイテムを順番に使うことによって、より保湿などの効果を高めるためです。
メイクに関しては、皮脂崩れ防止タイプの下地やファンデーションや、メイク崩れを防いでくれるフィックスミスト化粧水などを活用してメイクが崩れにくくなるアイテムを使用しましょう。
どうしても全体的に崩れてきた場合は、ミストタイプの化粧水を顔にスプレーし、ティッシュで軽く押さえてオフします。その後、ファンデーションを使って直します。
ミスト化粧水は、化粧直しに使えるだけでなく、肌の乾燥が気になるときも、手軽に保湿できるので持っておくと便利です。
現在23歳でいらっしゃるので、10代の頃と肌質が変わってきて戸惑うことも多い時期かと思います。
私も10代の頃は皮脂が多くてニキビやテカりが悩みでしたが、20代に入り乾燥が強くなってきました。
乾燥するのにテカるというのは、インナードライの方によくあるお悩みです。これは水分が足りないため、肌が潤いを守ろうとして、過剰に皮脂を出してしまうせいです。
頬や口周りは比較的皮脂腺が少ないのでカサカサになるのですが、鼻は特にテカりやすい部分です。
なので、角層までしっかり水分で満たし、潤いのバランスを整えてあげることが大切です。
普段お菓子を食べるときはどのようなものを選ぶことが多いですか? 種類によっては、乾燥よりも油分過多になる心配があります。
糖質や脂質の多いものを食べ過ぎると、皮脂が分泌されやすくなることがあります。その結果毛穴が詰まりニキビの原因にもなることも。
お菓子の種類と食べる量に気をつけるといいでしょう。
全て我慢するのはストレスになるので、フルーツでビタミン補給したり、糖質オフのスイーツを選んでみたり工夫するといいかもしれません!
普段のスキンケアに使っているものは、肌荒れなどないならそのまま使っていただいてOKです。
今は乳液やクリームは使われていないでしょうか?
化粧水や美容液で補給した潤いをしっかり閉じ込めるために、油分の配合された乳液やクリームで蓋をしてあげることをおすすめします。
ベタつく感じが苦手な方やテカりが心配な場合は、ライトな使用感のジェルタイプクリームなどが使いやすいと思います。
朝きちんとお肌に水分補給しておくと、メイク崩れも防げます。
簡単にできるメイク直しとしては、保湿効果の高いクッションファンデがおすすめです。
手も汚れず濃淡の調節も自在なのがいいところ。鼻は薄く、頬はしっかりカバーするイメージでつけると素早く綺麗に仕上がります。
Tゾーンがテカり頬や口周りが乾燥するのは、まさに混合肌なので、スキンケアも部位によって変えていくことがおすすめです。
テカりやすい部分というのは、水分が足りていなくて油分が過剰に分泌してしまっている可能性が高いので、化粧水をたっぷり使い、蓋の役割をするアイテムはクリームではなくジェルや乳液など割とさっぱりしたものを使いましょう。
また頬や口周りの乾燥する部分にはしっかりと保湿クリームを使います。
乾燥には、もちろん食生活も関係してきます。脂っこいジャンクフードを食べることで体内が酸性に傾き、肌の老化を引き起こす原因となります。かと言ってお菓子を全て除去してしまうと、そのストレスが原因で肌荒れを起こしかねません。なので、お菓子の質を変えてみましょう。
私はポテトチップスやベビースターラーメンから果汁グミにチェンジしました!
果汁グミであれば果汁とゼラチン(=コラーゲン)なので、罪悪感も減ります。
また、ポップコーンの種を買って家でポップコーンを作ったりもしています。お菓子一つとっても選び方や工夫によって肌への影響も変えることができます。
外でのメイク直し方法は、崩れた部分のメイクをしっかり取り去ることが大事です。
崩れた部分にそのままメイクを重ねれば、またすぐメイク崩れを起こします。なので、崩れた部分はある程度落とします。
その時にオールインワンジェルか乳液を軽く馴染ませてスポンジまたはティッシュで拭い去ります。そうすれば保湿も出来るので、後にのせるファンデーションのノリが良くなります。