肌が乾燥すると、肌本来が持つバリア機能が乱れ、皮膚のターンオーバーが上手く働かなくなってしまいます。
この記事では、デパートのコスメカウンターで肌計測をした際に、『油分量も水分量も平均値を大きく下回っていますね。』と言われた経験のある“超乾燥肌”の私が、試行錯誤してたどり着いたお気に入りのアイテムを紹介していきます。
こちらのローションはセラミド(グルコシルセラミド)やヒアルロン酸、アミノ酸類など、乾燥肌におすすめの成分をたっぷり配合した高保湿化粧水です。
このローションの特徴的な成分である「POs-Ca®(ホスホリルオリゴ糖Ca)」は、皮膚を外部の刺激から保護する働きのある「タイトジャンクソン」の形成を促進します。さらに、角層までうるおいを届け、お肌をすこやかに整える効果もあります。
これだけ贅沢に保湿成分が配合されているのにベタつかないので、オールシーズン使えるのが嬉しいポイントです。とろみのあるテクスチャーですが、肌に伸ばすとみるみる馴染み、お肌がしっとりと柔らかくもちもちとした手触りになります。
特に乾燥を感じる日や、乾燥によりなんとなくお肌がくすんで見える日などに使用するのがおすすめです。
皮膚科専門医と共同研究・開発をしているアクセーヌのモイストバランスローションは、界面活性剤などを使用していないため、敏感肌の方にも手に取りやすいアイテムのひとつです。
こちらのローションには、最小業界レベル「超微細ナノカプセル化技術」を採用した、セラミド類似成分である「ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)」という有効成分が含まれていて、角質層まで浸透します。
このセラミド類似成分が、角質層のすみずみにゆきわたり、水分をしっかり保持します。
高い保湿力を持ちながらもつけた瞬間に肌になじみ、使用感はサラサラ。お肌がサラっとするのに一日を通して乾燥知らずなので、デイリー使用にとても向いていますし、今のような真夏の暑い時期にもオススメです。
これまでは【導入美容液→化粧水→美容液→乳液→(クリーム)】と4~5つのステップに分けて行っていたスキンケアが、このローションを使用し始めてから、美容液やクリームを使う必要がなくなり【導入美容液→化粧水→乳液】と3つまで省略できる日が増えました。
このモイスチュアリポソームは、ベストコスメを何度も受賞している言わずと知れた名品ですので、見たことのある方も多いのではないでしょうか。
洗顔後すぐにつける、乳液状のさらりとした感触の先行美容液で、肌を柔らかく整えることにより、その後のスキンケアの浸透をアップさせる効果があります。
この美容液の特徴は、リポソームという保湿有効成分(ヒアルロン酸Nなど)をマイクロカプセル状に閉じ込める技術を取り入れていることです。リポソーム技術を応用してできたカプセルは、1ミリのだいたい10000分の1くらいの極小サイズ。
モイスチュアリポソームの1プッシュの中には数兆個ものリポソームカプセルが含まれており、肌でカプセルが溶けて美容成分を放出します。
この『リポソームカプセル』は肌の組成成分であるリン脂質を採用しているため、肌に馴染みやすく高い保湿力が期待できます。だからこそ、つけた瞬間に角層まで浸透し、お肌をしっとり柔らかく整えてくれるのですね。
このモイスチュアリポソームをつけた日とつけない日とでは、その後のスキンケアアイテムの浸透やメイクのノリが全く異なります。かれこれ5回以上もリピートしているお守りのようなアイテムです。
本来健康な肌には、NMF・細胞間脂質・皮脂膜という3つの『必須保湿因子』が備わっており、皮膚の水分量は一定に保たれています。
ところが、外部の刺激や加齢など、何らかの原因でこれら3つの保湿因子が減ってしまうと、角層の水分量が減少し、皮膚がひどく乾燥した状態に陥ります。
つまり、乾燥肌対策にはこの『必須保湿因子』と似たような働きをする成分をバランスよく補うことが肝要です。
保湿成分はたくさんありますが、それぞれ似たようで異なる性質を持っています。成分の特徴をざっくりと知ることで、より自分にあったスキンケアアイテムを選ぶ近道になります。
簡単にですが、特徴ごとに保湿成分をグループ分けしてみました。
このグループの代表的な成分はセラミドです。必須保湿因子のひとつである細胞間脂質の主成分です。肌に与えた水分をはさみこみ、しっかりと水分を保持する性質を持っています。
セラミドは、水分保持の役割だけでなく、角質層内で肌を外部刺激から守る働きをする重要な成分なので、乾燥肌の方にとてもおすすめです。水分を保持する役割を持つその他の成分は、スフィンゴ糖脂質や、レチシンなどがあります。
このグループの代表的な成分はアミノ酸(セリン、アラニン、グリシンなど)です。アミノ酸は、必須保湿因子のひとつであるNMFの主要成分で、水分を吸収し、うるおいを増加させる性質があります。
ただし環境変化に弱く、湿度が下がると保湿力が低下しまうので要注意です。水分を吸収する役割を持つその他の成分は、グリセリンなどがあります。
このグループの代表的な成分はヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は、皮膚の真皮に存在している成分で、角層内保湿として作用し、肌に与えた水分が蒸発しないよう、抱えこむ働きがあります。
安定性が高く環境変化に強いため、湿度が下がっても高い保水機能を維持することができます。水分を抱え込む役割を持つその他の成分は、コラーゲンなどです。
このグループの代表的な成分はスクワランです。必須保湿因子のひとつ、皮脂膜と類似した成分で、肌にいれた水分を蒸発させないように蓋をする役割があります。
水分に蓋をする役割を持つその他の成分は、スクワランや、ホホバ油などです。
今回紹介したスキンケアアイテムにも保湿に効果的な成分が含まれていますが、これ以外のアイテムを購入する場合でも、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなど、保湿に良い成分が含まれているものを選べば、乾燥肌対策になりますよ!
乾燥肌の方にお勧めのスキンケアアイテムを3つご紹介しました。保湿成分でも、それぞれ役割が異なりますので、どの成分がどんな役割があるのか少しでも理解できていると、スキンケア選びが楽になるかもしれませんね。
個人的には、皮膚の水分を保持しながら角質層内で肌を外部刺激から守る『セラミド』やセラミドに類似した役割を持つ成分配合の化粧水が特におすすめです。ぜひこれからのスキンケア選びの参考にしてみてください。