デパコスの中でも比較的手の出しやすい価格帯のコスメデコルテ。
今回は、ベストコスメを受賞するほど人気の化粧下地コンプリートフラットプライマーを使ってみました。
素肌感を演出したい、メイクアップにより透明感を出したいという人におすすめということで、実際はどうなのか乾燥肌のアラフォーライターがレポートします。
乾燥はしないのか、メイク持ちはどうなのか。ファンデーションとの相性も検証してみました。
パッケージはシルバーのチューブで、ガンメタリックの円柱型のフタがついています。
シンプルでクールなデザインです。
フタの頭の面積が広いので、下を向けて立てて置くことができます。
チューブタイプの化粧品は、残り少なくなると出しにくくなるのが面倒ですが、このように常に中身が下に溜まるような構造だと最後まで使い切ることができて便利です。
コンプリートフラットプライマーを手に出してみました。
薄いピンク色をした、乳液のようなとろっとしたテクスチャー。
伸ばしていくと肌のキメにパウダーが入り込み、しっとり感を残しつつもさらっとした肌触りに変化します。
最初はパールのようなキラキラ感がありますが、伸ばすと消えます。
若干粉っぽさがあるので、どちらかというと伸びはあまり良くないです。
なじむのが早いので素早く伸ばすのがポイント。
なじんだ後は、肌表面に膜が張ったような感触がありました。
これは、成分表示にある(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、つまりシリコンによるものです。
シリコンは皮膜を形成し、皮脂崩れをしにくくしてくれます。
メーカーのHPにはリラックス感と華やかさを感じさせる、フレッシュグリーンフローラルの香りと記載がありました。
成分一覧の中に香料の記載があるので、成分の香りではなく香料によるものと言って良いでしょう。
個人的には、成分によるものなのか糊のような香りが強い印象です。
それを緩和するためか少々香りが強めで好みが分かれそうです。
下地が乾くと香りは弱くなります。
メーカーが推奨する1回の使用目安量はパール粒程度です。
これを両頬、額、鼻、あごの5点置きしてから優しく顔全体になじませます。
この時、指先ではなく指全体を使うように広げるとムラなく塗ることができます。
指先は力が入ってしまいがちなので、指全体を使うほうが肌への負担も軽減するのでおすすめです。
コンプリートフラットプライマー塗布前は、スキンケア直後なので頬につやがあります。
塗布後は、シミはあまりカバー※されていませんが、ワントーン明るく※なり、小鼻やその横の毛穴が目立たなくなりました。(※いずれもメイク効果による)
これは、メーカーの商品説明にもあるように、肌を美しく見せるピュアな光だけを透過させ、カバー力と素肌感を両立するスキンフュージョンパウダーのおかげだと思います。
シミをコンシーラーなどで隠せばファンデーションは要らないかも?というくらい、素肌が綺麗になったように見えます。
コンプリートフラットプライマーと相性の良いファンデーションの種類を検証してみました。
少し分かり難いのですが、コンプリートフラットプライマーを付けた後、
左からリキッドファンデーション、クリームファンデーション、パウダーファンデーションをつけてみました。
この方法で検証してみると、3種類のファンデーションともに綺麗についている感じがしました。
次に、顔にコンプリートフラットプライマーをつけて、同じ3種類のファンデーションを付けてみました。
実際に顔につけてみると、腕につけた時とは全然違って見えました。
ファンデーション別に解説していきますね。
一番左のリキッドは、口の周りがカサカサ。
また、小鼻の周りや唇の周りにはモロモロのカスが出てしまいました。
これは成分のシリコンによるものと思われます。
特に毛穴も隠れているようには見えません。
素肌感が表れているという意味では3種類のファンデーションの中で一番近いと思います。
次に真ん中のクリームファンデーションを見てみましょう。
こちらはスタンプを押すようにポンポンと軽く叩きながらスポンジで付けたのですが、特に小鼻のムラや唇周りのモロモロが気になります。
肌も凸凹して見え、毛穴落ちしてしまい綺麗な仕上がりとはいえませんでした。
最後に一番右のパウダーファンデーションを見てみましょう。
一番きれいにファンデーションが乗りました。
美肌フィルターで写真を撮ったかのような陶器肌に仕上がりました。
コンプリートフラットプライマーの特徴である素肌感には一番遠い仕上がりとなりましたが、私が検証した結果は、肌がきれいに見えるのはパウダーファンデーションでした。
コンプリートフラットプライマーを実際に試して、私の感じたメリット、デメリットをまとめてみました。
メイク効果により⾃然にトーンアップ※し、⽑⽳が目立たなくなる※ので、肌を明るく⾒せたい⼈にはピッタリです。
また、さらっとした仕上がりになるので、べたつくのが苦手な方にはおすすめです。
1回の使用量がパール粒程度と使用量は少なめなので、3ヶ月くらいは使えそうだと思いました。
私が使った時は、パウダーファンデーションとの相性が良かったので
普段からパウダーファンデーションを使う方は良いと思います。
※メイク効果による
口コミを見ていると賛否両論でした。
モロモロが出やすいという意見はちらほら見受けられました。
紫外線カット能力はSPF20/PA++とやや低めなので、特に春から夏にかけて紫外線量が高くなる時は、ファンデーションもUVカットしてくれるものを選ぶのが良いと思います。
事前に調べた口コミでは高評価だったので期待していたコンプリートフラットプライマー。
お手頃価格なのは良かったのですが、リキッドファンデーション派の私としては少々残念な結果に。
皮膜感がややつっぱる感じがするので、乾燥肌の人は使う前にスキンケアを丁寧にしてしっかり保湿するのが良いと思います。
口コミでは、自分の肌にとても合っていた、という意見もあれば、使っている化粧品と相性が悪かった、という意見もあったので、出来れば現品購入前にサンプルをカウンターでいただいて試してみるのをおすすめします。