クレンジングオイルが無くなった時、わざわざ買いに行かなくても自宅にあるもので代用出来ることをご存じでしょうか。クレンジング代用品を4つ紹介します。代用品でクレンジングをする際のポイントや注意点も合わせて見ていきましょう。
どこの家庭にも必ずある、サラダ油やオリーブオイルなどの食用オイルがクレンジングの代用として使えます。実際にオリーブオイルなどはクレンジング剤の成分にも使われていますし、何しろ普段口にしているものですので少々肌へ塗ってもさほど影響はありません。
食用オイルを顔に馴染ませたら少し時間を置くのがポイントです。30秒~1分程待ちましょう。
オイルがメイクに馴染み、自然にメイクが浮いてきたら優しく顔全体をクルクルと洗いましょう。普段のクレンジングと同じ要領で行って下さい。
通常のクレンジングではぬるま湯での洗い流しをする方が多いと思いますが、ここでは柔らかいコットン等で食用オイルごと汚れを拭き取って下さい。何故なら、界面活性剤が入っている市販のクレンジング剤と違い、食用オイルでは水と油を馴染ませる事が出来ません。水ですすいでもオイルは落ちませんから、しっかりと拭き取りましょう。
拭き取り後も顔全体にオイルが残っていますので、洗顔料でしっかり洗って流しましょう。いつもより時間がかかると思いますが、その後のスキンケアを怠らなければ大丈夫です。
食用オイルはベタベタするのがデメリットと言えます。しっかり洗い流さないとオイルが残ってニキビや吹き出物の原因となりますので、洗顔は2回以上しっかりしましょう。
食用オイルからクレンジングの代用品を選ぶ時、化粧品として多く利用されるオリーブオイルが適していそうですが、オリーブオイルはテクスチャーが少々硬いため滑りが悪いです。
その点、サラダ油は柔らかいテクスチャーなので、メイク馴染みが良いという利点があります。化粧品用でないオリーブオイルやサラダ油は、それほど肌への良さという点では違いがありませんので、どちらを使っても構いません。ただし、酸化した古い油やごま油の様に香りが強いものは避けましょう。
ベビーオイルはクレンジングの代用品として最適です。安く買えて、耳掻きの際にも使えるので常備して置くのも良いでしょう。
ベビーオイルはクレンジング剤の様にメイク馴染みがとても良いです。肌にのせたら優しくクルクル馴染ませ、スピーディにメイクを落としましょう。
メイク汚れとベビーオイルをコットンで拭き取りましょう。
ベビーオイルは元々肌につけるものですので、食用オイルの様にガッチリ落とす必要はありません。メイク汚れを落とせればOKですので、洗顔は一度で大丈夫です。
ベビーオイルはミネラルオイル(鉱物油)を使っている為、マツエクをしている方は取れてしまう可能性があります。
また「安価なクレンジング剤を使うならベビーオイルの方が良い」という声もありますが、ミネラルオイルは洗浄力が強すぎたり、肌に合わない人もいるので毎日使うのは避けましょう。ベビーオイルはあくまで代用品だということを忘れずに。
保湿クリームやナイトクリームもクレンジングの代用品として力を発揮してくれます。特にワセリンやニベア等はロングセラー商品ですので、家庭で使っている方も多いのではないでしょうか。これらは保湿力もあります。
ニベアやワセリンは缶に入ったタイプが多いので、次の使用の事も考え、雑菌が缶の中で繁殖しないように乾いた清潔な手で取り出して下さい。
他の代用品クレンジングと同様に顔に馴染ませてメイクを浮かせます。
コットンで拭き取り後は、メイクで汚れたクリームを肌に残さない様にしっかり洗顔して下さい。
食用オイルやベビーオイルに比べて、クリームタイプはテクスチャーが硬めです。馴染みは良いのですが、メイクが落ちるごとに伸びは悪くなり肌への摩擦がかかります。ナイトクリームや保湿クリームを使う際は、少し多めの量を心がけましょう。
硬めのテクスチャーのクリームでのクレンジングは滑りが悪い為、リップやマスカラ等のポイントメイクと他の部分のメイクを一緒に落とすとマスカラの繊維などで肌を傷つけてしまう可能性があります。ポイントメイクは必ず最初に落としてコットンで拭き取り、その後新しいクリームで顔全体のメイクを落としましょう。
レジャー先のホテル等、自宅以外でクレンジングしたい時に使えるのがハンドクリームやリップクリームです。食用オイルやナイトクリームが無くても、ハンドクリーム・リップクリームなら化粧ポーチや鞄に入っていますので、お泊まり時にも役立ちます。
ハンドクリームなら500円玉位、リップクリームは勿体ないですが、4~5センチ程ガッツリ切って使いましょう。ものによって伸びやメイク馴染みは違うので、足りない様なら少しずつ足して下さい。
メイクにしっかり馴染ませましょう。リップクリームは硬いので手の熱で溶かし柔らかくしてから顔に伸ばすと、肌への摩擦が少なく済みます。
最後は他の代用品と同様に洗顔料でしっかり洗い流しましょう。
リップクリームには清涼感のあるメンソールタイプがあります。目元や鼻の下等につけるとしばらくヒリヒリしたり涙が出たりするる事もあるので、少しずつ使い、しっかり洗い流しましょう。ただし、ヒリヒリ感はメンソールの清涼感によるもので肌への負担が他に比べ大きい訳ではありません。
食用オイルやベビーオイル、ナイトクリームに比べると、リップクリームやハンドクリームには当たり外れが大きく、デメリットもあり使いにくいです。他の代用品がある場合はなるべくそちらを使い、リップクリームやハンドクリーム以外何もない場合のみこちらの方法を試してみて下さい。
クレンジングの代用品として使える自宅にあるものをご紹介しました。クレンジングとして代用できるものは意外と自宅に眠っているものです。食用のものや肌につける用途のものであれば悪影響は起こりにくいです。
また、肌に摩擦による負担がかからずメイクを落とせるポイントはオイルが含まれているか否かです。洗顔料や石鹸にはオイル成分が含まれませんので、ゴシゴシ擦ってもメイクが落ちず、肌へも良くありません。
クレンジングを切らしてしまった時やすぐに購入できない場合は、ご紹介したクレンジング代用品をぜひ試してみて下さい。