韓国コスメブランドCOSRX(コースアールエックス)のクリアフィットブレミッシュカバークッション(以下、ブレミッシュクッション)は、ニキビに悩む肌のことを考えて作られた低刺激性のクッションファンデです。
商品名にブレミッシュカバー=傷んだ肌をカバーする、という言葉があるように、カバー力に優れているとSNSで評判の良いファンデーションですが、実際にはニキビをどのくらい目立たなくさせられるのでしょうか。
今回は、ニキビに悩む20代の乾燥・敏感肌ライターが、ブレミッシュクッションのメイクアップ効果や化粧持ちを検証しました。使い方のコツや、肌への刺激性など使用感もレポートします。
※この記事での「カバー」とはメイクアップ効果によるものです
ブレミッシュクッションの容器は無地のブラックで全体的にマットですが、商品名とブランド名の文字のみツヤがあり、モードなデザインです。
容器は角の丸い四角形で3cm弱の厚みがありますが、手のひらに収まるサイズ感で持ち運びに困るほどの大きさではありません。
蓋を開けると、中蓋の上に薄くて平らな付属のパフがあります。
パフは直径6cm弱とコンパクトながらも、持ち手部分は伸縮性のある素材なので指を入れやすく、窮屈さも感じないため使いやすいです。
パフはスポンジのような素材で、表面はきめが細かくすべすべの肌触りです。
滑らかな質感のパフが、肌にファンデをのせたときも表面を滑らかに仕上げてくれます。
また、パフは柔らかく簡単に折り曲げられるため、細かい部分もファンデを塗りやすいですね。
ブレミッシュクッションは肌の明るさに合わせた3色展開ですが、今回は、3色中真ん中の明るさの#23(Natural Beige)を使ってレビューします。
今は一番濃い色である#27(Deep Beige)が完売していました。
手の甲にファンデをパフで軽くポンッと当ててみると、色ははっきりと付きますが、肌のキメにまでは付きません。
顔に使用する際には、毛穴をカバーするためにもファンデをしっかりと肌になじませていく必要があります。
パフで軽く叩き込むようにしてファンデを手にのせていくと、肌に均一になじみました。
ファンデを塗った方は血管や色ムラがきれいにカバーされたため、顔に使用する前のこの時点でも、ブレミッシュクッションはカバー力が高いと予測できます。
また、ファンデの色は、ブルーベースの私の肌では黄味が強い発色のため、イエローベースの人によくなじみそうだと感じました。
手を水に濡らしてみると、何も塗っていない方は全体がしっとりと濡れている一方で、ブレミッシュクッションを塗った方は水をよくはじきます。
ブレミッシュクッションは落ちにくいファンデであると予測できるので、メイク落としの際、クレンジングはオイルなど比較的洗浄力の強いものを使用した方が良いです。
ブレミッシュクッションの使い方は、ファンデをパフに適量とり、軽くたたくようにして顔全体になじませていくのが基本です。
とても簡単な使い方ですが、ここでは、私が実際に使用して感じた、よりきれいに仕上げるコツをお伝えします。
まず、ファンデをパフにとり過ぎないよう気をつけましょう。1回分の使用量は、パフの半分よりも少ない量で顔全体に十分足ります。
顔全体に塗るには一見これだけは足りなさそうですが、リキッド状のファンデを含んだケース内蔵のスポンジに、同じくスポンジのような素材のパフを押し当てることで、パフがリキッドを吸収します。
実際パフには、見た目より多い量のリキッドが吸収されているため、パフにとるファンデはこのくらいの量で十分です。
塗り過ぎは、厚塗り感のある仕上がりになってしまったり、メイク崩れの原因にもなったりするので注意しましょう。
塗り始めはパフに含まれるリキッドの量が多いため、肌にファンデが多く付きやすいので、初めは肌にパフを優しく当てるようにして、顔全体にファンデをのせていきます。
順番は、頬から顎・口元、そのあとTゾーン・まぶたの順で、量を調整しながらファンデをのせていきましょう。
肌にファンデをのせる段階からたたき込んでしまうと、肌に付くファンデの量が一部に偏ってしまいます。顔全体にファンデをのせてから最後にたたき込んでなじませると、仕上がりがムラになりにくいですよ。
Tゾーン(額・鼻)は皮脂によりメイク崩れしやすいので、厚塗りを防ぐためにも最後に塗りましょう。
では、両頬からファンデをのせていきます。
続けて、顎・口元にファンデをのせ、そのあとTゾーンとまぶたにのせましょう。
小鼻などの細かい部分は、パフを折り曲げてファンデをのせます。
最後に、パフで優しくたたきこむようにして、顔全体にファンデをなじませていきます。
このとき、パフで肌をこすってしまうとファンデがよれてしまうため、こすらないように気をつけましょう。
パフでポンポンッと優しく丁寧にたたき込んでいくと、毛穴にもファンデがなじんでいきますよ。
SNSや口コミサイトでカバー力が高いと評判のブレミッシュクッションですが、ニキビ・ニキビ跡はどのくらいカバーできるのでしょうか?
化粧下地やコンシーラーは使わず、ブレミッシュクッションのみによるメイク効果を、すっぴんの肌と比較して見ていきます。
まず、すっぴんの状態がこちらです。
すっぴんの肌は、小鼻や頬の赤み、ニキビ・ニキビ跡もある状態です。
顔全体にブレミッシュクッションを塗ってみました。
全体的に赤みや色ムラがカバーされ、陶器肌※に近づいた印象です!
同時に、ハイライトを使わずとも自然なツヤ肌※に仕上がりました。
※メイクアップ効果による
頬にある治りかけのニキビとニキビ跡は、ブレミッシュクッションによりほとんど目立たなくなっています。
一方、赤みがあって目立つニキビは、ニキビ跡ほどきれいにカバーすることはできませんでした。
残念ながら、ニキビの赤みと膨らみは完全には隠しきれませんが、コンシーラー無しでここまで目立たなくなったことを思うと、ブレミッシュクッションのカバー力は高く評価できます。
クッションファンデを使う際は化粧下地を塗らない人もいることと、ブレミッシュクッションのみによる化粧持ちをチェックするため、化粧下地やフェイスパウダーは使わず、ブレミッシュクッションのみで1日過ごしてメイク崩れについて検証しました。
メイク直後から約10時間経った様子がこちらです。
時間が経つにつれて、汗や皮脂によりファンデが肌から浮いてしまい、夜になると顔全体のテカリが気になりました。
しかし、ファンデがドロッと溶けるように崩れることはなく、同時にマスクなど物理的な摩擦がなければ、ファンがよれることもありませんでした。
また、私は乾燥肌ですが、ブレミッシュクッション使用中に肌がかさつくことはなく、乾燥崩れもありませんでした。脂性肌の人は、乾燥肌よりも皮脂でメイク崩れする可能性が高いため、皮脂崩れを防ぐ化粧下地の併用をおすすめします。
メイク直後きれいにカバーできていたニキビ・ニキビ跡については、若干ではありますが、時間が経って赤みが目立ってきてしまった部分があります。
一方で、時間が経ってもメイク直後の仕上がりとほとんど変わらず、カバー力を維持できた部分もありました。
皮脂の量や摩擦を受ける回数、表情の動きの大きさが部位によって異なるため、化粧持ちにもやや差が出る結果となりました。
それでも、初夏の汗ばむように暑かった日に検証して、ファンデが汚く崩れてしまうことはなかったため、ブレミッシュクッションはカバー力だけでなく、崩れにくさも備えていると実感しました!
ブレミッシュクッションはサラサラの肌に仕上がるファンデではないため、メイク直後からべたつきが気になっていました。
顔に髪が当たると張り付いたり、手や服が軽く触れただけでファンデの色が付き汚れてしまったりする状態です。
このファンデはメイク崩れしにくいですが、肌質問わずフェイスパウダーは必須と感じました。
ブレミッシュクッションを2週間試して感じたメリット・デメリットはこちらです。
ブレミッシュクッションは素肌感のある仕上がりではありませんが、カバー力の高さによってきちんとメイクしている印象になり、同時にツヤ肌仕上げで華やかさも演出できます。
肌悩みが少ない人や、パーティーなどフォーマルな場面でのメイクには、ブレミッシュクッションがおすすめです。
ブレミッシュクッションは、配合成分にこだわり、韓国における低刺激テストをクリアしたファンデーションです。
刺激が少なくニキビになりにくいという特徴があるので、ニキビに悩む人や敏感肌に嬉しいアイテムですが、すべての人が刺激を感じないわけではありません。
私はブレミッシュクッションを使い始めて4日目、炎症を伴う赤いニキビが新たにできてしまい、一旦使用を中止しました。
このとき、ホルモンバランスによりニキビができやすい時期だったことと、初夏から夏へと移り行く急な気候の変動に伴い、皮脂の分泌量も急増したことから、ブレミッシュクッションだけがニキビの原因とは考えにくいと推測しています。
ニキビは化粧品だけでなく、そのときの肌状態や環境、ストレスによってもできてしまうため、ニキビを誘発しないブレミッシュクッションを使っていてもニキビができる可能性はあるのです。
今回試したブレミッシュクッション#23はやや黄味が強いので、ブルーベースの人はフェイスパウダーや化粧下地で青みをプラスすることをおすすめします。
ブルーベースの私は、ラベンダーカラーの化粧下地を塗ってからブレミッシュクッションを使うと、色味の違和感が目立たなくなりました。
ちなみに、私は普段やや明るめの肌色のファンデを選んでいますが、標準色に当たる#23(Natural Beige)で明るさは丁度良かったです。
ブレミッシュクッションの色展開はやや明るめに設計されているように感じました。
ブレミッシュクッションは低刺激性であること加え、カバー力とUVカット効果もあることから、コンシーラーや日焼け止めを塗り重ねなくて済むという意味でも、肌への負担を減らせます。同時に、メイクの手間も省けて時短も叶います。
乾燥・敏感肌の私にとって、このファンデは洗浄力の強いクレンジングが必要なので毎日使いたいアイテムではありませんが、ニキビができた時に備えてストックしておきたいと思いました。
ニキビができたからメイクを控えたい、でもメイクしなければならない。そんな場面にブレミッシュクッションはおすすめです!