雪肌精のホワイトBBクリームは、同ブランドの特徴である和漢植物由来の成分が配合された、スキンケア効果を兼ね備えるメイクアイテムです。
メイクとスキンケア、それぞれの効果が実際にどのように現れるのか気になります。
今回は、乾燥肌ライターが口コミを分析し、ホワイトBBクリームを体験。使い方のコツや色選びも解説します。
雪肌精のホワイトBBクリームは、1品で6役の機能を持つアイテムです。
(美容液・乳液・クリーム・日焼け止め・化粧下地・ファンデーション)
5つの和漢植物由来の成分をはじめとする保湿成分が肌の潤いを補い、メイク中も乾燥によるくすみを防ぐスキンケアができます。
また、シミなどの肌悩みを目立ちにくくカバーする効果も相まって、透明感※のある肌に見せられます。
オールシーズン対応で、日焼け止め効果はSPF40/PA+++と、日常生活には十分です。
メイクオフの際はクレンジングが必要となります。
※メイクアップ効果による
ホワイトBBクリームは、化粧下地やファンデーションの機能を担うため、使用するベースメイクアイテムの数を減らせます。
厚塗りによる肌への負担が気になる人にピッタリです。同時に、時短メイクも叶います。
また、乾燥によって肌がくすまないようにするために、メイク中も肌に潤いを与えたい人にもおすすめです。
日焼け止め効果が比較的高いので、紫外線の強さが気になるときにも向いています。
手軽にベースメイクを仕上げられるホワイトBBクリームは、忙しい朝や、休日などのしっかりメイクをしなくてもよい日に役立つアイテムです。
また、このBBクリームは事前のスキンケアを化粧水のみで済ませることが推奨されているため、スキンケアの手間も減らせて、より時短が叶います。
ただし、それだけでは保湿力が足りない場合もあります。
特に乾燥肌の人や空気が乾燥する秋冬は、化粧水の後に乳液やクリームをプラスして、肌の水分が蒸発しないようにする効果を高めましょう。
一方、汗や皮脂による崩れを防ぐ成分も配合されていますが、崩れにくさを特徴としている商品ではないため、夏場の長時間使用にはあまり向かないと考えられます。
ホワイトBBクリームは、歴史が長く知名度も高い雪肌精の商品ということもあり、口コミサイトに寄せられている口コミ件数もとても多いです。
使用した人の年齢層も、10代から50代までと幅広いことが分かりました。
口コミの中から特に多かった評価をまとめていきます。
ホワイトBBクリームは肌の潤いを補うのに乾燥しやすいと評価される理由は、スキンケアでの乳液やクリームの役割となる、肌の水分の蒸発を防ぐ効果がやや劣るからだと考えられます。
また、収れん作用のあるエタノールの配合量が多いことも影響しているでしょう。
脂性肌の人からは皮脂崩れしやすいとの声もありますが、「フェイスパウダーを重ねれば問題ない」とする人もいて、季節や環境にもよりますが、工夫次第で対策できると分かりました。
ホワイトBBクリームを乾燥肌が体験し、テクスチャーやメイク効果、スキンケア効果をチェックします。
今回は、空気の乾燥が気になり始めた秋に体験したレポートとなります。
普段やや明るめのファンデーションを使う私は、2色展開のうち【やや明るい自然な肌色】を選びました。
まず、パッケージの表記に注目すると、「美白する和漢BBクリーム」と書かれています。
ここに書かれている「美白」とは、肌悩みを目立ちにくくカバーするメイク効果によって透明感のある肌に見せることを指します。
口コミの一部に「美白効果が感じられなかった」という低評価コメントがありましたが、ホワイトBBクリームは、シミ予防などに効果的な美白有効成分が配合された商品ではないことを把握しておきましょう。
クリームは手に出すとやや角が立ちます。
やはりクリームなので、乳液やジェルよりもこっくりとしている印象です。
クリームは伸ばすと滑らかに広がり、力を加えなくても肌のキメにまでよくなじみました。
ホワイトBBクリームのテクスチャーはこっくりしつつも柔らかいので、肌に塗りやすいです。
クリームには雪肌精の他の商品にも共通するモダンフローラルの香りがあり、メイク中爽やかに香ります。
しかし、香り自体がやや強いため、好きな人と苦手な人、好みが分かれるのではと思いました。
手の甲の右半分に塗布した様子がこちらです。
このBBクリームはオークル系の色味ではないため、ブルーべースの私にはやや黄みがかっているように見えました。
それでも、元々の肌の色から浮くほどではないので、特別問題なさそうです。
ここでは、メーカーが推奨する使い方の通り、事前のスキンケアを化粧水のみで済ませた肌に塗布していきます。
乳液やクリームを使っていないため肌表面に油分の層が無いからか、ホワイトBBクリームを伸ばしていくと、肌にしっかりと密着していきます。
肌への密着力の高さから、この商品は化粧水の後に塗布することを想定してつくられていると感じました。
顔全体にBBクリームを塗った後、クマが目立つ目元には、コンシーラーを塗る感覚で少量を置くようにして塗り重ねました。
仕上がりをすっぴんの状態と比べてみます。
ホワイトBBクリームを塗った肌は、色ムラや乾燥によるくすみ、毛穴の凹凸、薄いシミが目立ちにくくカバーされています。
クリームを塗り重ねたクマも、コンシーラーほどの高いカバー力はないものの、目立たなくなっています。
また、ツヤ感はあまり無く、セミマット肌になりました。
クマと薄いシミ、ニキビ跡が特に気になる私の感想としては、ホワイトBBクリームのカバー力は満足です。
全体的にきちんとメイクをした印象の肌に仕上がったと思いました。
その一方で、商品の広告ではすっぴんのようなナチュラルな仕上がりを謳っていますが、実際は、抜け感のある仕上がりにはならないと感じました。
付け心地は、リキッドファンデーションほど軽くないですが、肌に負担を感じる重たさもなく、一般的なクリームファンデーションと同じ感覚です。
塗った後の肌は、べたつきもあまり気になりません。
ただ、洋服に触れるとクリームが付着し汚れてしまう恐れがあるため、フェイスパウダーは必須です。
ホワイトBBクリームの化粧持ちを検証していきます。
まずはこのBBクリームのみの化粧持ちを確かめるために、化粧水だけでスキンケアを済ませ、フェイスパウダー等も併用せずに1日過ごしてみました。
メイクをした朝と、時間が経った夜の様子がこちらです。
夜の肌は顔全体がテカっていて、乾燥崩れが起きています。
事前のスキンケアが化粧水のみだったせいか、日中は肌が乾燥して突っ張る感覚がありました。
その際、皮脂が多く出てしまったことが原因で、乾燥崩れが起きたと考えられます。
皮膚が薄い目元は、乾燥小じわも目立ってしまいました。
しかし、BBクリームは肌の上でヨレていません。
軽くティッシュオフして余分な皮脂を取り除けば、化粧直しをする必要はないまでに留まっています。
皮脂崩れを防ぐ成分の効果が影響しているからでしょう。
また、肌が乾燥している割にくすみは酷くないため、ホワイトBBクリームの肌の潤いを補う効果も発揮された印象です。
別の日に、化粧水の後に乳液を塗った上からホワイトBBクリームを使い、最後にフェイスパウダーでベースメイクを仕上げて化粧持ちを検証しました。
この日も夜は顔全体がテカっていて、乾燥崩れが起きていると分かります。
しかし、乳液をプラスしたことで、日中肌が乾燥して突っ張る感覚は軽減されました。
また、フェイスパウダーを使用しても、酷く乾燥しなかったことも良かったです。
乾燥肌の私は、乾燥しやすい季節にパウダー状のアイテムでベースメイクを仕上げると、乾燥し過ぎて口元に粉吹きが起きてしまうことがありますが、この日はそこまで乾燥していません。乳液を使った影響もあるかもしれませんが、ホワイトBBクリームのスキンケア効果も役立っているように感じられました。
しかし、ホワイトBBクリームは摩擦によって崩れやすいことが分かりました。
この日約2時間マスクを着用して外出したところ、マスクが触れていた部分のBBクリームが少し落ちてしまい、マスクの内側に薄っすらと色移りしてしまいました。
短時間ならさほど問題ありませんが、長時間マスクを着用するときの使用にはあまり向かないかもしれません。
乾燥肌の私が乾燥しやすい季節にホワイトBBクリームを使うには、保湿力が物足りないのが正直な感想です。
肌の潤いを補う効果があっても、その潤いが蒸発しないようにする効果が十分になければ、乾燥崩れが起きてしまいます。
しかし、秋冬以外の使用や脂性肌の人は、このスキンケア効果の物足りなさは大きな問題点にならないでしょう。
一方、メイク効果はとても満足しています。
化粧下地やコンシーラーが無くても大体の肌悩みは目立ちにくくなり、スポンジなどの道具を使わなくてもきれいに塗布できました。
簡単にきちんとメイクをしている肌に見せられるメリットは、忙しい人やメイクが苦手な人の頼もしい見方になるはずです。
まずは、メーカーが推奨するホワイトBBクリームの基本の使い方を紹介します。
1回分の使用量はパール粒大で十分です。
厚塗りはメイク崩れの原因になるので、塗り過ぎないように注意しましょう。
肌悩みが気になる部分も、クリームの量を調節しながら重ねづけするのがポイントです。
ホワイトBBクリームは柔らかく塗りやすいテクスチャーですが、顔全体に伸ばしていく途中で徐々に揮発し、伸びが悪くなっていきます。
ムラなく仕上げるために、手早く顔全体に伸ばしましょう。
乳液やクリームを使って、肌の水分が蒸発するのを防ぐ効果を補うと、乾燥崩れしにくくなります。
ただし、油分の多すぎるものやべたつきのあるものを使うと、その上から塗布するBBクリームが肌に密着しにくくなります。
事前のスキンケアでは、サラッとした仕上がりの乳液・クリームを使いましょう。
顔全体にBBクリームを塗った後、フェイスパウダーで仕上げる前に、手のひらかティッシュで軽く肌を押さえましょう。
このひと手間によって、BBクリームを塗布し過ぎた場合に塗り過ぎた分だけをオフできるため、厚塗り防止になります。
同時にクリームの肌への密着力を高められます。
強くこするとヨレてしまうので、優しく触れる程度の力で押さえるのがポイントです。
ホワイトBBクリームは皮脂崩れ防止や長時間の化粧持ちを特徴としていないため、脂性肌の人や、肌質問わず夏場に使用する場合には対策が必要です。
BBクリームを塗布する前に皮脂崩れを防ぐタイプの化粧下地を仕込んだり、仕上げのフェイスパウダーは皮脂を吸着する効果の高いものを選ぶなどして、工夫しましょう。
乾燥崩れによる皮脂が気になる人は、皮脂を吸着する効果の高いフェイスパウダーを使うと、余計に乾燥を招く恐れがあります。
保湿成分が配合されたフェイスパウダーを選ぶようにしましょう。
ホワイトBBクリームは、特定の肌質・季節を想定してつくられた商品ではありません。
その一方で、併用するアイテムを変えれば、様々なシーンで活用できるアイテムとも言えます。
もちろん、時短や手軽さを重視するなら基本の使い方でもOKです。
自分に合ったお気に入りの使い方を見つけてみてください。
和漢植物由来の成分は、雪肌精を特徴づけるもの。ホワイトBBクリームにはどのような種類が配合されているのか紹介します。
また、ホワイトBBクリームの日焼け止め効果を担う成分も解説します。
肌の潤いを補い乾燥によるくすみを防ぐ | ゲットウ葉エキス、トウキ根エキス、ハトムギエキス、ベニバナ花エキス、メロスリア根エキス、グリセリン |
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紫外線散乱剤、肌をマットに仕上げる顔料 | 酸化チタン |
5つの和漢植物由来の成分と保湿成分のグリセリンは、ホワイトBBクリームにおいて、肌の潤いを補うものとして配合されています。
また、ホワイトBBクリームの日焼け止め効果は、主に酸化チタンとメトキシケイヒ酸エチルヘキシルが担います。
酸化チタンは紫外線散乱剤で、紫外線を跳ね返しながら、肌をマットに仕上げる粉体です。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、紫外線を熱など別のエネルギーに変える紫外線吸収剤と呼ばれる液体です。
ホワイトBBクリームは紫外線散乱剤と紫外線吸収剤がバランス良く配合されて、日焼け止め効果を発揮していると分かります。
ホワイトBBクリームには肌の潤いを補う成分が配合されていますが、それでも保湿力が足りなければ、しっとりタイプのホワイトBBクリームモイストを選ぶのも一つの手です。
ホワイトBBクリームモイストには、上記に加え、乾燥によって乱れた肌のキメを整えるオイルなども配合されていて、より乾燥しにくい処方となっています。
ホワイトBBクリームの色選びのポイントや、元々の肌の色になじませるコツを解説します。
01 やや明るい自然な肌色、02 普通の明るさの自然な肌色
ホワイトBBクリームは、肌の明るさに合わせて選ぶ2色展開です。
色白の人や比較的明るめの肌の人は【01】を、普通の明るさからやや暗めの肌の人は【02】を選びましょう。
ただ、01は割と明るい発色です。
普段やや明るめのファンデーションを選べば大体どの商品も肌になじむ私が、今回01を使ってみたところ、許容範囲ですが首の色からやや浮いてしまうほど明るい仕上がりでした。
ホワイトBBクリームはやや明るめの色設計だと感じたので、比較的明るめの肌でも、顔と首の色に差が出たくないと強く思う人には02をおすすめします。
02を選んで顔が暗く見えてしまう場合には、上から重ねるフェイスパウダーを明るい色にして調整しましょう。
また、このBBクリームはオークル系の色味ではないため、ブルーべースの人には、やや黄味が強い仕上がりとなる可能性があります。
その場合は、寒色のフェイスパウダーを使って青み補正すると、元々の肌の色になじみやすくなりますよ。
ホワイトBBクリームは、雪肌精の取り扱いがあるドラッグストアなどの実店舗や、KOSE公式オンラインショップのMaison KOSEはじめとする通販サイトで購入できます。
実店舗も通販サイトも、店舗によって販売価格は異なります。
ただ、割引された場合の価格はどの店舗も大体同じくらいで、定価2,860円(税込)が税込・送料込みで2,000円前後になっています。
普段からよく利用しポイントを貯めている店舗があれば、その店舗での購入がおすすめです。
ちなみにMaison KOSEは、購入時に得られるポイントが貯まると、次回以降の購入時の送料か、他ブランドを含むKOSE商品のサンプルに交換できます。
販売価格は定価ですが、KOSEのファンの人にはMaison KOSEでの購入をおすすめします。
価格 | 容量 |
---|---|
2,860円(税込) | 30g |
ホワイトBBクリームは、簡単な使い方と仕上がりの美しさが一番の魅力と感じました。時短重視と言えどもメイクは手を抜けない仕事や学校に行く日の朝、もしくは、メイクは頑張りたくないけど肌はきれいに見せたい休日、どちらのシーンにもマッチするアイテムです。
肌悩みによって求めるカバー力には個人差がありますが、ホワイトBBクリームは、普段使いする分には十分なメイク効果を発揮します。
和漢植物由来の成分によるスキンケア効果と肌悩みを目立ちにくくする効果で透明感※のある肌を目指せるのも、雪肌精ならではの魅力。
プチプラではないですが1回分の使用量は少ないため、コスパの良さからもおすすめしたいアイテムです。
※メイクアップ効果による