今回レポートするのは最近SNSなどでも注目を集めている『Dr.Jart+(以降、ドクタージャルト)シカペアクリーム』です。
ドクタージャルトは韓国のスキンケアブランドで、皮膚生理学に基づいた製品開発を行っていますが、その中でも「シカペアシリーズ」は敏感肌向けのラインなんだとか。
今回はドクタージャルト シカペアクリームをコスメコンシェルジュ目線でしっかりレポートしていきたいと思います。
「シカペアクリーム」はスキンケア後に使用する保湿クリームで、その高い保湿力から、個人輸入して使用する人が増えています。
しかし、実際に使用者の口コミや評価を覗いてみると……、
などなど、賛否両論さまざまな意見が見られます。
また、なかには「一度塗っただけで白ニキビが消えた」「肌がワントーン明るくなった」など、コスメコンシェルジュ目線では「それはちょっと信じられないかも……」といった口コミも。
口コミの検証もしつつ、シカペアクリームの使用感を試してみたいと思います。
冬になって、肌の乾燥が悪化し朝起きるとおでこの皮がむけてしまっているこの頃……。
そんな私の肌は、シカペアクリームでどう変わるのでしょうか?さっそく使用感をレポートしていきます!
シカペアクリームを手に取ってみると、かなりこってりした印象です。
やや油っぽい感じで肌にのばしてみると、なじむというより、油分が肌の上に広がっていくイメージ。
いつまでもサラッとすることはなく、テカテカが残ります。肌にぴったり密着する油膜ができたような感覚です。
(この量で肘下半分くらいまでのびました)
保湿感自体はかなり高く、しかも長時間続くのですが、この油膜感を「ベタベタする」「重すぎる」と感じる人もなかにはいるかもしれません。
適量を誤ると、保湿感を十分に実感できない場合や、逆に油っぽさが気になってしまうことも十分あり得るでしょう。
私自身が何度か使用を重ねて発見した、顔全体に使用する場合の適量は約1cm。
べたつき嫌いの乾燥肌というわがままな私には、この量が一番バランスがいいようです。
写真の量は、半顔分にちょうどよいくらいの量です。(塗布前→塗布後)
シカペアクリームの匂いはグリーン系のハーブのような匂い。少しお薬っぽく、冷感のないメントールのような香りですが、強い香りではありません。
個人的には好きな香りです!
シカペアクリームは朝でも夜でも関係なく、通常のスキンケアの仕上げとして使用できます。
ただ私の場合、朝と同じ量を夜に使用したところ、朝起きてから少し顔のべたつきが気になってしまいました。
夜は寝室で加湿器をしっかりつけているので、日中に比べてあまり乾燥しないせいかもしれません。
このことを踏まえて、夜の使用量を気持ち少なめにして調整しました。
ナイトケアアイテムを使用している人も、べたつきやすい可能性があるので、夜はシカペアクリームの使用量を減らした方がいいかもしれませんね。
逆に、「夜の方が乾燥する」という人もいると思うので、このあたりは自身の肌の調子や季節・環境などを見ながら調整してみてください。
保湿力は高いけれど、同時にべたつくという口コミも事実。肌質に合わせてクリームの量の調整が必要になりそうです。
メイク前にも使用できるシカペアクリーム。
実際、メイク前の肌を整える保湿剤として使用してみたところ、下地やファンデーションが肌としっかり密着するように感じました!
メイク前に肌を保湿するだけではなく、シカペアクリーム独特の油膜の張ったような感じが、うまくファンデーション類の密着感をアップさせてくれます。
手の甲に【普段のケア+BBクリーム】と【普段のケア+シカペアクリーム+BBクリーム】を塗って比較してみたいと思います。
画面右側だけにシカペアクリームを塗ります。
続いてシカペアクリームを塗った画面右側と、塗っていない画面左側の両方にBBクリームを塗ります。
BBクリームを塗り広げたところがこちらです。
ぱっと見では大きな違いはないように見えますが、シカペアクリームを塗った方がBBクリームの浮きが少なく、ぴったり密着しているように感じます。
気になる点があるとすれば、シカペアクリームを塗った時点で下地まで塗り終えたような重さを感じてしまう点です。あまり重たい感じがするとメイクのモチベーションが下がってしまいます……。
暑い時期だと油分過多でよれたり崩れたりしやすくなるのでは?という懸念があります。
後者に関しては実際に夏になるまでわかりませんが、オイルカットアイテムや皮脂吸着系の下地を使うなど、工夫が必要になるかもしれませんね。
私のおでこの乾燥具合はかなり悲惨だったのですが、シカペアクリームの使用3日目でほぼ皮むけはなくなりました。
これがシカペアクリームだからなのか、単純に保湿アイテムを増やしたからなのか……正直、後者の説の方が有力かな?と思っています。
口コミに合った「肌の状態が整い肌トラブルが落ち着いた」という内容も、保湿されることによって肌の状態が落ち着いたのではないかと考えられます。
1週間シカペアクリームを使用してみて、口コミで見られるような変化はあったのかをチェックしてみました。
多くみられた口コミがこちら
こういった肌への影響は今のところ一切ありません。
とはいえ、まだ使用開始から1週間。
肌の保湿以外の変化があるとすればまだ先のことなので、もう少しのんびり様子を見たいと思います。
シカペアクリームを使う中で、コスメコンシェルジュ目線で気になることが2つありました。
1つ目はニキビ肌への使用について、2つ目はニキビを増やしてしまう可能性についてです。
シカペアクリームに関する知恵袋や口コミを見ていると「ニキビ肌のケアに使用したい」という人をちらほら見かけます。
シカペアクリームの全成分を見てみると、アルコールが配合されているため、酷い炎症にきび(赤みや膿を伴うニキビ)にはむしろ刺激が強い可能性があります。
また、日本でニキビ肌向けの化粧品に配合されるようなサリチル酸やグリチルリチン酸2K、グリコール酸などの成分も配合されていないので、「ニキビ肌のケアに向いている!」と言い切るのは難しいかなと思います。
シカペアクリームを使用するのであれば、ニキビなど肌異常がない状態のほうが望ましいでしょう。
口コミの中には「シカペアクリームを使ったらニキビができてしまった!」という悲しい声もあります。
これは、シカペアクリームがもつ油膜感が関係しているのかもしれません。
どんなに優れた保湿アイテムでも、たっぷり塗りすぎれば過剰な油分が肌の上で酸化し、肌への刺激となってしまいます。
シカペアクリームの場合、たっぷり使用することで油分が過剰になるだけではなく、油膜が肌にフタをしてしまい、よりいっそうアクネ菌が発生しやすい環境を作ってしまっている可能性も考えられます。
だからこそ、適量の見極めが大事なのですが、問題なのは日本語表記のサイトの中にはその答えが見つからないこと。
公式サイトを翻訳したり問い合わせたりすれば正解がわかるのかもしれませんが、なかなか大変ですよね。
海外コスメの場合、こういった細かい不明点が肌に大きな影響を与えることもあるので、注意が必要だとあらためて感じました。
最初にお伝えしたいのは、『ドクタージャルト』が日本国内で正式展開していないブランドであることです。
アマゾンや楽天、Yahoo!などの通販サイトでも購入することはできますが、商品は韓国からそのまま発送されるか、あるいは代行業者からの発送となります。(もちろん公式サイトからの購入も可能です。今回私はAmazonにて2750円(税込)で購入。)
そのため、以下のことはあらかじめ念頭に入れておいてください。
こちらがドクタージャルト シカペアクリームのパッケージです。
とくにトラブルなく届いて、状態もキレイでした。
残念ながらハングルが読めないので、英語表記の部分以外、何が書いてあるのかさっぱりわかりません。
私はなるべく商品説明が詳しいサイトを探し、類似品ではないことと、韓国からの発送であることを確認したうえで購入しました!(あえて韓国発送にしたのは、一種の冒険心でもあります。お急ぎの方は国内発送品を探してみてくださいね)
シカペアクリームには似たパッケージの商品が多く、よく見たら別のメーカーの商品だったということもあります。
ドクタージャルトの公式サイトにも「タイガーグラスクリーム」という、シカペアクリームとよく似たパッケージの似た商品があります。こちらはまだ日本未入荷のようですが、入荷された際には間違えないように注意が必要です。
今回サンプルで日焼け止めが入っていました!
が、オールハングルでまったく読めず……。使用に不安があるので、ひとまずお預けです。
ポーチにでも入れておいて、緊急時に使おうかと思ってます。
今回シカペアクリームを使用してわかったのは、口コミ評価やレビューが賛否両論であり、それは海外コスメゆえの情報量の少なさにあるということ。
ニキビ肌のケアアイテムとして使用したいという方が多いようですが、成分を見る限りニキビケア用のクリームとは断言できませんでした。こちらのシカペアクリームは、トラブルのない肌に使用することをオススメします。
シカペアクリームは保湿クリームとしてはかなり優秀ですが、それ以上の効果については継続使用しながらじっくり見極めるべきだと言えるでしょう。