洗顔はスキンケアの中で基本となるステップですが、きちんとした方法で洗顔をしている方は、実はそれほど多くありません。
間違った洗顔方法を続けていると肌が傷ついてしまうこともあります。素肌美人になるための洗顔方法を紹介します。
そもそも、どうして顔を洗う必要があるのでしょうか?そんな素朴な疑問を元に、洗顔の目的について解説していきます。
洗顔には、ホコリや花粉、タバコの煙や車の排気ガスを始めとする、肌についた汚れを洗い流す役割があります。
衣類を身につけている体と違い、顔は常に外気にさらされている状態です。そのため、顔には知らず知らずのうちに様々な汚れがつきやすいのです。
肌のゴールデンタイムと呼ばれる夜10時から深夜2時は、成長ホルモンの分泌が盛んな時間帯であるとされ、肌の新陳代謝が盛んに行われます。
汚れが付着したままだと新陳代謝が妨げられてしまうため、きちんとした洗顔で1日の汚れをきれいに洗い流すことが大切です。
寝ている間は日中と比べれば顔につく汚れが少なく、メイク汚れなどもありません。しかし、人間は眠っている間にコップ1杯ほどの汗をかくといわれています。
汗を洗い流すためにも朝の洗顔は大切といえそうです。
洗顔はスキンケアの基本であり、効率的にスキンケアを行うための重要なステップです。
きちんとした方法で洗顔をすることで、顔についた汚れや古い角質を洗い流すことが大切です。
これにより次につける化粧水や乳液、美容液といったスキンケア用品の成分を効率よく肌の角質層まで浸透させることができます。
清潔で潤いのある肌を保つためには、肌の角質層までスキンケア成分を届けることが大切です。
どんなに高級で素晴らしい成分が配合されたスキンケア用品を使っても、肌が汚れていては肝心な成分を届けることができません。
洗顔をしてその後のスキンケアの浸透(※角質層まで)を高めることにより、肌の潤いUPや化粧のりが良くなるといった効果が期待できます。
洗顔は肌に付着したホコリや古い角質といった「水性」の汚れを洗い流す役割があります。一方クレンジングは、主にメイクや皮脂などの「油性」の汚れを落とすことが役割です。
クレンジングをすると、一見汚れがきれいに落ちているように見えますが、洗顔とクレンジングでは洗い流す汚れの種類が異なります。クレンジングをするだけだと顔にクレンジング剤や古い角質が残ってしまう場合があります。
また、メイクの薄い日や日焼け止めのみで過ごした日は、クレンジングをせずに洗顔だけで済ませてしまうことはありませんか?どんなに薄いメイクでもメイク汚れは洗顔では十分に落としきれません。
そのため、クレンジング+洗顔のダブル洗顔を行うようにしましょう。
ただし、クレンジングの中には、ダブル洗顔不要のものも存在します。
誰もが気になる洗顔方法について解説していきます。
まず最初は手を洗います。清潔な手の方が石鹸や洗顔料がよく泡立ちます。汚れた手で行う洗顔は顔に雑菌が付着しせっかくの洗顔が台無しになってしまうので避けましょう。
手をきれいにしたら、まずぬるま湯だけで顔を洗っていきます。最初に肌の表面のホコリなどを落とすイメージで行いましょう。
次に、手のひらに石鹸または洗顔料をのせ、しっかりきめの細かい泡を立てます。泡が立たない場合は、泡立てネットを使っても良いでしょう。
泡立てが大事なのは、柔らかい泡だと指が直接肌に触れて皮膚を傷つけることなく汚れを落としてくれるからです。
まず、Tゾーンと言われる部分、おでこから鼻にかけて泡をのせて洗っていくようにしましょう。Tゾーンは、1番テカリが気になる場所、そして顔の中で1番皮脂が出やすい部分です。皮脂が1番出るところから洗い始めることがポイントなのです。
実際、顔のどの部分から洗うかはあまり気にしていない人が多いのではないでしょうか。どこから洗うかによっても健やかな肌に近づけるかどうかが決まるので、しっかり押さえておくべきポイントです。
泡立った石鹸を頬にのせて洗い始める人が意外と多いようですが、頬は毛穴も小さい部分で、汚れもつきにくいところなので、Tゾーンから洗い始めることをおすすめします。
デリケートな目の周りや口元は泡をのせるだけで十分です。
頬から顎にかけてのUゾーンは、泡をのせて汚れを包み込むように円を2回くらい描くくらいで、肌の汚れは落としきることが可能です。
顔を洗うときに大事なもう一つのポイントは、お湯の温度です。ぬるま湯といっても、人によってぬるま湯の温度は様々。
熱いお風呂が大好きな方は45度を超えるお湯に入っている人もいるので、ぬるま湯も人によっては温度が異なる場合もあるのです。
人の皮脂の汚れはだいたい30度前後のぬるま湯で落とすことができます。ぬるま湯は32度くらいを目安にしてみましょう。あまり熱いと肌に刺激を与えてしまいます。ぬるすぎる?と感じる程度が案外適温だったりもするのです。
すすぎの回数の目安は最低20回くらいとし、しっかり汚れと洗顔料を落としましょう。シャワーで洗い落とすときは1つ気を付けなければならないことがあります。
シャワーは実際の温度よりも体感温度が低く、ぬるいと感じても実際は温度が高い場合があります。そのためシャワーの場合はよりぬるめの温度を意識することが大切です。
すすぎが終わったら、柔らかいタオルで顔の水分をそっと吸い取るようにして拭きます。間違っても、タオルでゴシゴシ擦るのはやめてください。あくまでも優しく、肌をいたわるように行いましょう。
上記では洗顔方法について解説しましたが、洗顔で気をつけるべきポイントや注意点についてもチェックしましょう。
肌を健やかに保つためにも肌の摩擦は禁物です。しっかりと汚れを落とそうと思うあまりに、洗顔料を十分に泡立てずに使用したり、ゴシゴシ擦って洗ったりしていませんか?
泡立ちが足りない洗顔料は、指で顔をゴシゴシと擦る原因になります。洗顔をするにあたって、ゴシゴシと擦るのは禁物です。摩擦によって、肌の角質を傷つけ、乾燥肌や敏感肌の原因につながってしまいます。
指ではなく、「泡で」洗うことを心がけて洗顔をしましょう。
汗をかいたり、汚れが気になったりする時はついつい何度も洗顔をしたくなりがちですが、洗いすぎは禁物です。
何度も洗顔すると、汚れだけでなく肌の保湿機能として本来持ち合わせている必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
その結果肌が乾燥し、肌のターンオーバーのリズムを乱す原因となります。洗顔は目安として、朝と晩の1日2回にとどめるようにしましょう。
洗顔料をすすぐ時は、手でゴシゴシと擦るのではなく、ぬるま湯を「付ける」という感覚ですすぐのがポイントです。
「あご」や「こめかみ」、「髪の生え際」といった部分に洗顔料が残りやすいので意識して洗い流すようにしましょう。
かと言って、簡単に洗い流せるからとシャワーの水を顔に直接かける人がいますが、この方法はシャワーの水圧で肌に刺激を与えてしまうのでおすすめできません。
どんなに肌を傷つけないように丁寧に洗顔をしても、皮脂や肌の保湿成分は失われてしまいます。無防備になった肌のために、洗顔後は少しでも早くスキンケアを行うことが大切です。
化粧水で水分を補給し、乳液やクリームなどでふたをするように保湿をします。洗顔後3分以内にはスキンケアアイテムで保湿をするようにしましょう。
毎日洗顔しても頑固な毛穴の黒ずみや、ざらつきがとれないということがあります。おすすめのケアでさらになめらかな肌をめざしましょう。
洗顔には、泡タイプ、クリーム・ペーストタイプ、ジェルタイプ、固形タイプ、粉上・粉末タイプの種類があり、敏感肌でも使いやすいものから、洗浄力の高いものなど様々です。
合ったものを使わないと肌への負担がかかりすぎたり、肌の汚れを落としきれず、肌トラブルにつながる場合もあります。肌質に合った洗顔タイプを選ぶことも大切なポイントです。
洗顔の前に蒸しタオルを使用すると、顔の血行が良くなり毛穴が開くので、毛穴汚れが落ちやすくなります。洗顔の後のスキンケアも角質層まで浸透しやすくする効果が期待できます。
しかし、毎日行うと肌の必要な皮脂を落としてしまう可能性があるので、週に1~2回程度のスペシャルケアとして行いましょう。
毎日洗顔をしてもざらつきや、毛穴汚れが落ちにくいという方は、毛穴の詰まりや角質ケアに特化したタイプの洗顔を使うのもおすすめです。
Re:cosme編集部おすすめのおすすめ洗顔料を紹介します。
種類 | 容量 | 価格 |
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単品購入価格 | 110g | 2,728円(税込) |
定期コース価格 | 110g | 1,364円(税込) |
どろあわわは、マリンシルト、ベントナイト、タナクラクレイの3種類の泥が肌の汚れを吸着し、取り除いてくれるので毛穴汚れにアプローチできる洗顔料です。
コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分で肌に潤いを与える保湿力も高く、米ぬか発酵エキスで柔らかい肌を目指すことができます。
容量 | 価格 |
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171g | 3,300円(税込) |
クレイブランは、ホワイトクレイを配合し肌表面のざらつきや黒ずみを洗い流してくれる洗顔料です。
肌への優しさにこだわり、5種類のオーガニック植物抽出エキスや保湿成分を配合し、乾燥を防いでくれます。
ナチュラルグリーンハーブの香りで、リラックスしながらつるんとした肌へと導いてくれるアイテムです。
容量 | 価格 |
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0.4g×30個 | 1,980円(税込) |
オバジCは、ビタミンCと酵素をダブルで配合したこまかな洗顔パウダーが、毛穴の角栓も除去してくれます。
また、スクラブとは異なる、摩擦による刺激を抑えたパウダーが、肌の汚れを取り除くだけでなく肌の潤いも守ってくれます。
酵素は女性に嬉しい効果がたくさんありますが、中でも「パパイン酵素」は肌に優しく柔らかくすることができるため、オバジCは乾燥しやすい肌にも嬉しい洗顔料です。
洗顔方法についてご紹介してきました。洗顔は毎日行うものなので、間違った洗顔は毎日少しずつでも確実に肌に負担をかけてしまいます。
反対に、毎日シンプルでもきちんとした洗顔方法を心がけることで、少しずつなめらかな肌に近づくことができるとも言えます。
きちんとした洗顔方法を続けて、美しい肌を目指せるよう努力していきましょう。