品薄状態で入手困難な状況が続いているダイソー「酒しずく」シリーズ。
また、ずっと愛用していたけれど、最近みかけないから販売中止になったのではないかと思っている人もいるかもしれません。ダイソーに問い合わせたところ、販売中止ではなく、現在も販売しているものの、需要が高く、すぐに売り切れてしまうとのこと。
酒しずくシリーズは、なぜ今もなお人気があるのでしょうか。実際に使ってみました。
昔から美容によいと愛用されていた「日本酒」に着目し作られたダイソーの「酒しずく」。「コメ醗酵液」が酒しずくの化粧水にも乳液にも含まれています。
「醗酵液」が配合されている醗酵コスメは、肌が本来持っている、健やかな肌を育む力を引き出せる化粧品。「育菌スキンケア」とともに需要も高まっています。
今、旬の醗酵コスメが110円(税込)で気軽に試せるのは大変魅力的です。早速化粧水から順に使ってみました。
パッケージには、白と黒のコントラストがレトロな酒蔵の通りを歩く和傘をさした女性の姿が描かれています。100円均一の化粧品は、商品名だけが記載されたシンプルなパッケージが目立ちますが、「酒しずく」は伝統的な雰囲気を彷彿とさせるようなデザイン。こだわりを感じずにはいられません。
容器は、プラスチック製の、キャップを回して開閉する一般的な化粧水ボトルです。持ちやすいように、中央のあたりが少しくぼんでいます。
化粧水の色は透明。とろみなどはなく、水のようにバシャバシャ使える化粧水です。酒しずくの化粧水をコットンと手のひら、両方使って肌にのせてみました。
手のひらにコットンを持ち、500円玉大くらいの量をコットンに含ませます。量が少ないと、うまくすべらず肌をこすってしまうので注意して、コットンの繊維の流れにそって、肌をすべらせます。
清々しく、さっぱりとしたうるおいを感じました。ふき取りによって、余分な角質が取れ、すっきりします。
コットンの時と同じ500円玉大くらいの量を手に出しました。化粧水をかるく手のひらであたためてから、肌になじませます。
両手で包み込むように手のひらで顔をおおいます。目元は、指のはらを使い丁寧にパッティング。
肌にのせた瞬間、日本酒の香りがしました。また、エタノールが配合されているのでスーッと清涼感があります。
参考までに成分は以下の通りです。
9種類しか配合されておらず、とてもシンプルです。日本酒を中心に、ベースとなる水や香料、防腐剤などが配合されているだけ。さらっと軽やかな使い心地を求める人におすすめです。
適度なうるおいを与え、キメこまやかな肌へと整えてはくれますが、これだけでは、保湿力はやや物足りない感じがします。
惜しみなくたっぷりと使えるのは100円コスメの魅力。100均の圧縮フェイスマスクに化粧水を入れて、フェイスマスクを作り、使ってみました。
清涼感が心地よく、気持ちもすっきり。たっぷりと使って、パックすると、肌が引き締まり、化粧ノリも良くなった気がします。
続いて「酒しずく乳液」を試してみたいと思います。
容器の形状は、化粧水と同じで、キャップが紫色です。化粧水とキャップのカラーが違うので、ひと目で区別できます。また、パッケージデザインも酒蔵を背景に着物姿の女性が描かれています。
乳液の色は白。化粧水とは違う香りがします。独特なほんのり甘みのある香りで化粧水よりも強く香ります。私はこの香りが嫌いではありませんが、無香料タイプが好きな方には合わないかもしれません。
乳液も化粧水と同様に、非常に軽いテクスチャです。
夏場や脂性肌の方など、ベタベタするから乳液を使いたくないときでも、化粧水のような感覚で使える乳液です。
全成分は以下の通りです。
椿オイルやオリーブオイル、シアバターなどの動植物油(油脂)はにきびの原因となるアクネ菌の好物です。そのため、量を多くつけすぎると、にきびの原因になることがあります。
しかし、酒しずく乳液に配合されているミネラルオイルは、鉱物由来のオイル、ベビーオイルにも使われている成分で、にきびあとの保湿にも適しています。
それほど神経質になる必要はないと思いますが、肌との相性を確認しながら使ってください。
余計な成分はあまり入っておらず、美容成分もそれほど配合されていないシンプルな化粧水と乳液です。
私自身は、秋冬シーズン、この2つだけでは物足りないと感じました。しかし、肌のべたつきが気になる夏に使用なら、ちょうど良いと思います。
乾燥が気になる方は、美容液やクリームも併用すれば、満足できるうるおいを感じられると思います。
100均コスメだからといって、肌が荒れることはなく、さっぱりと使う事ができましたよ。
「コメ醗酵液」は、米・日本酒系の化粧水や乳液に配合されていることの多い成分です。
一概にはいえませんが、1,000円以上するドラッグストアのお米や日本酒系コスメには、「コメ醗酵液」以外にもコメヌカエキスなどの保湿成分が配合されているものが目立ちます。
日本酒やお米の成分が配合された化粧品でお手入れしたいけれど、酒しずくシリーズではちょっと物足りないというのであれば、保湿成分が数種類配合されたタイプがおすすめ。一方、さっぱりと化粧水や乳液を使いたいのであれば、酒しずくシリーズが適しています。
酒しずくの化粧水と乳液は、日本酒コスメの使用感をリーズナブルに体験したい人にぴったりです。また、脂分の多い中高生のスキンケアにも適しています。オイリー肌の中高生が美容成分たっぷりの化粧品を使うと、肌がベタつき、にきびができてしまうこともあります。
一方、私のようにアラフォーで乾燥肌の場合は、少し物足りないかもしれません。その場合は、美容液やクリームを重ねてみてください。さっぱりとした使い心地のため、最後に使うアイテムで、自分にとってベストなうるおい感に調節することができますよ。みなさんもダイソーでみかけたら、手にとってみてくださいね。