敏感肌の方にとって、スキンケア選びは特に重要ですよね。
わたし自身も敏感肌に悩むひとり。季節の変わり目やホルモンバランスの周期によって肌が荒れてしまうこともあるため、スキンケア選びは慎重に行うようにしています。
今回ご紹介する『つつむ』は、ポーラ・オルビスグループのディセンシアによるベーシックな敏感肌向けのラインです。
アルコールや紫外線吸収剤などを使用せず、皮膚科立会いのアレルギーテスト※を全てクリアしたものた゛けを提供しているため、敏感肌の方にとって手に取りやすい商品だと思います。
※全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません。現在店舗はなくインターネット販売のみ行っており、タッチアップすることが難しい『つつむ』ですが、10日間のお試しキットがあると聞いたのでさっそく注文してみることにしました。
公式サイトから注文後、2日ほどで発送のお知らせが届き、ポストに投函されていました。
受け取り不要なので、スピーディに手元に届くのが嬉しいポイントです。
ジップロック付きの袋に包まれていました。お値段1,470円に対して充実の内容です。
おまけ:『ayanasu』のサンプル
健康な肌にはNMFなどの必須保湿因子により肌のうるおいが充分に保たれ、外部の環境から肌を守るバリア機能が備わっています。
ところがこれらの必須保湿因子が減少すると、肌のバリア機能が低下するため、どんなに保湿ケアをしても肌が乾燥し続けてしまう敏感肌状態に陥ります。
ベーシックケアの『つつむ』では、お肌を外部環境から守るはたらきを取り戻すためには、ただ保湿成分を補うだけでは不十分だと考えています。
そこで取り入れられたのが、ディセンシアオリジナルの特許技術である『ヴァイタサイクルヴェールR』。
このヴェールで角層を“包み込む”ことで、乾燥やほこりなどから肌を守ると同時に、うるおいを角層まで浸透させることができます。
そのことにより、肌本来がもつ保水機能を高め、乱れた角層を整えることができるため、肌の生まれ変わりを元のサイクルに戻す時間を創ることができるのです。
また、配合されている成分も純度や効果を元に厳選されています。
『つつむ』で採用されている主要成分についても解説していきます。
セラミドは、肌に本来備わっている必須保湿因子の一つ、細胞間脂質に代表される成分で、水分や油分を保持し、肌を外部環境から守る働きがあります。
『つつむ』のローションでは、このセラミドを補うため、人体と全く同じ構造をもつ『ヒト型セラミド』で保湿成分を包み、ナノサイズへカプセル化した『セラミドナノスフィア』を採用しています。
ナノサイズへカプセル化することで肌への浸透力(※角質層まで)を高め、さらにカプセルがほぐれると、隙間だらけになった角層まで浸透し、肌にうるおいを与えてくれます。
アミノ酸は、必須保湿因子の一つであるNMFの約40%をしめる成分です。
NMFは肌に水分を吸収する働きがあり、さらに一度とらえた水分を抱え込んでくれるので角層の水分維持に役立ちます。
『つつむ』では、肌に無数に存在するアミノ酸の中でも特に必要な5種類(アルギニン、セリン、グリシン、アラニン、リシンHCL)を複合化した『アミノコンプレックス』を採用しました。これにより、乱れた角層の水分を保持し、しっかりしたうるおいで満たします。
板状粉体である『ベントナイト』は、肌表面を覆うバリア膜を形成します。これにより、水分の蒸散を防ぎながら、外部環境から徹底的に肌を守ります。
この働きは、必須保湿因子である皮脂膜と同様の役割を果たしていると言えるでしょう。
つまり、『つつむ』には、肌が本来もつ必須保湿成分に代わる成分が配合されていて、それらが角層の役目を担い、お肌を整えることによって、本来の力を取り戻す事ができるのです。
ジェントルクレンジングはコシと弾力があるクリームタイプなので、手と肌のクッションとなり、大きな負担となる摩擦を防ぐことができます。
汚れとなじむとオイル状のテクスチャーに変化し、滑りが軽やかになるため、洗いすぎて必要な皮脂まで奪ってしまうことを防ぎます。
また、このクレンジングには、角質保護成分であるクパスというテオブラマグランジフロルムの種子を配合しており、しっとりした洗い上がりが期待できます。
口コミをみたところ、使用感がよく、肌ざわりがモチモチになったとの感想がみられましたが、中にはきれいに落ちないという感想もあったので、検証してみたいと思います。
発色がよい口紅を手の甲に塗って、ジェントルクレンジングできれいに落ちるか試してみました。
さくらんぼ1個くらいをとり、手のひらであたためた後に、くるくるとらせんを描くようになじませていきます。
しばらくするとクリームは透明のオイルに変化。口紅がオイルになじんできたのがおわかりになるでしょうか。
オイル状に変化した後は、ぬるま湯で6~7回すすぎます。
洗い上がりはしっとりし、肌にハリが感じられました。
一般的に石けんは、洗浄力が強いものが多く、使用後つっぱり感がでるものが多いとされているため、敏感肌用の『つつむ』で石けんが届いた時には少し驚きました。
ただ、透明な枠練り石けんは、普通の石けんより保湿成分が多く配合されていると言われていますし、このジェントルウォッシュにはレチシンという角層保護成分が配合されていますので、懸念される肌のつっぱり感はどの程度抑えられるかが気になります。
洗顔ネットを使って泡だてていくと、キメが細かく弾力のある泡ができました。
泡を転がすように顔全体をやさしく丁寧に洗っていくと、固さのあるモコモコの泡が、しっかりと手と肌のクッションとなってくれているのがわかります。
使用後のお肌は確かにしっとり感があり、つっぱり感もほとんどありません。洗浄力も充分で、メイクの汚れもきれいに落とすことができました。ただ、個人的には感動するほどうるおったという程ではないように思いました。
同封されていたジェントルクリームウォッシュには、クレンジングにも配合されていた成分「クパス」を含む、8種類の保湿成分が配合されています。
このことから、石けんタイプよりも洗い上がりがしっとりすることが予想できます。
また、スキンリリーフ成分が配合されているため、強い洗浄力から肌を守ることができます。
石けん同様に、洗顔ネットで泡だてていくと、ふわふわの柔らかい泡ができました。
顔全体にのせていくととてもなめらかに洗いあげることができました。
使用後は、石けんタイプに比べるとしっとり。しっかり汚れが落ちるのにつっぱり感もありません。
乾燥肌性敏感肌に悩む方には、こちらのタイプの方がしっくりくると思います。
このローションは、先の項目で解説した必須保湿因子であるNMFや細胞間脂質の不足や角層の保水能力を補うべく、アミノコンプレックスやセラミドナノスフィアなどを配合しているため、肌本来の保水機能を高める効果が期待できます。
口コミでも、しっとりとモチモチするのにベタつかない!と、良い評価が多かったので、期待大です。
手の甲に出してみて驚きました。
白濁色でとろみの強いテクスチャーは、まるで美容液のようです。
勝手に、少しとろみのある水状のローションを想像していたので、まさかここまで濃厚だとは思っていませんでした。
使用方法は、まず100円玉大を手に取り、手のひら全体であたためた後、顔全体にやさしくなじませ、3秒ほど手のひらで包み込みます。こうすることによって、浸透効果(※角質層まで)があります。
その後、同量を手に取り、乾燥が気になる部分に丁寧に重ね付けします。美容液のようなテクスチャーですが、実際に肌にのせるとスーッとなじみました。しっとりとした手触りです。
粘度が高いので、ベタつくのではないかと懸念していましたが、つけ心地はしっとりするのに意外にもさらりとしていたので好みでした。
お試し用のセットの中には3種類のフェイスクリームが入っていました。
それぞれに配合されている主要成分は大きく変わらず、先の項目で触れた独自技術の「ヴァイタサイクルヴェールR」を採用しています。
そのため、このクリームを肌に纏うことにより角層をヴェールで包み込み、外部環境から守ると同時に、角層にうるおいを浸透させることができます。
使用量の目安は大きめの真珠1粒くらい。
手の甲に取ってみると、乳白色で粘度のあるテクスチャーでした。
肌にのばしていくと滑らかになじみ、確かにヴェールに包まれて肌が守られている感じがしました。
思ったよりべたつきはなく、むしろみずみずしさを感じました。また、1日を通して肌がしっとりしました。
サンプルの蓋を開けると、まるでワセリンのように白濁したクリームに驚かされました。
粘度がしっかりあり固めの触り心地で、①のクリームに比べて濃厚な感触でした。
配合されている成分は変わりありませんが、それぞれの配合量を少しずつ変えることで、こっくり濃厚なテクスチャーを実現させているのです。
確かにしっかりと保湿されている感覚はありますが、クリームというより軟膏を塗っているような濃厚さだったので、個人的には少しベたつきが気になってしまいました。
塗る量を調節するか、乾燥が気になるところに部分使いすると丁度よく使うことができるかもしれません。
このクリームは、保湿クリームとしてだけではなく、紫外線カット剤が配合され、トーンアップ効果もあるため、化粧下地としても使用できるクリームです。
手の甲に出してみると、クリームというよりは日焼け止めそのもの。肌にのばしていくと下地の効果を受けて肌が少し明るくなりました。※メイクアップ効果による
保湿クリームとしても他の2種類と成分は変わらないので、塗り心地はしっとりしていて優秀です。
日焼け止めとしてはSPF16 PA++と真夏は心もとないけれど、それ以外の季節はこちらのクリームで充分そうです。
日焼け止めは、肌に塗ると少しきしみ感があり、塗りづらさを感じることがありますが、こちらは保湿クリームなだけあって、塗り心地がよく肌がしっとりしたので気に入りました。
価格 | 使用回数 |
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980円(税込) | 10日間 |
おまけのサンプル
極度な乾燥肌のわたしが10日間使用してみて、肌の乾燥を感じることなく常にしっとりとした肌をキープすることができました。
10日間では荒れた肌を整えるまでには至らず、もう少し継続して使用する必要がありそうです。
ただ、健やかな肌への道は徹底的に保湿することだと思いますので、『つつむ』のような高保湿のシリーズで地道にケアしていけば、うるおい肌を目指すことができるのでは、と思います。