金沢の日本酒メーカーが作る、福光屋の純米酒すっぴんを体験しました。
日本酒の成分は美肌に良いとされており、さまざまな化粧品が出ていますが、純米酒すっぴんは純米酒そのものという商品です。
天然のアミノ酸やビタミンといった肌に良い成分を豊富に含んでいる純米酒すっぴんの、気になる美肌効果の実力をやや乾燥肌のコスメコンシェルジュライターがレポートします。
純米酒すっぴんは、使用量についての記載が特になかったので、化粧水の一般的な使用量である100円玉大くらいを手に取ってみました。
清酒そのものなので、水と同じくらいのサラサラしたテクスチャーです。
サラサラのテクスチャーの化粧水の場合、コットンの使用をおすすめします。
厚めのコットンの場合は1枚、薄めのものの場合は2枚ほど使用し、純米酒すっぴんをひたひたになるまで、ふりかけます。
純米酒すっぴんを肌に塗り拡げてみたところ、結構なスピードで浸透(※)します。
肌に液を付けたときにベタつきはまったく感じられませんでした。
純米酒すっぴんはアルコール分が多く含まれている化粧水なので、アルコールが揮発する際に肌の水分も同時に奪ってしまい、乾燥するかなと思ったのですが、実際に使用してみると肌が乾いた感覚はありませんでした。
純米酒すっぴんを付けると肌が引き締まった感じがあり、個人的にはシンプルで好きなタイプの化粧水です。
化粧水は日本酒そのものという香りして、その香りは結構長時間持続するので、お酒が苦手な方は、少々香りが気になるかもしれません。
私ははじめ、朝に使ったのですが、通勤中自分から日本酒の香りがしているような気がして、ヒヤヒヤしました。
夜、または休日のリラックスタイムでのスペシャルケアでの使用がおすすめです。
当初、純米酒すっぴんに配合されているアルコールの刺激を心配していましたが、顔への使用でも問題なく使うことができました。
やや乾燥肌の私としては、この化粧水だけだと少々物足りないので、いつものスキンケアに使用している乳液とクリームを使用しました。
また、最初は純米酒すっぴん⇒乳液⇒クリームの順に使用したのですが、純米酒すっぴんがあまりにもサラサラで物足りなく感じてきたので、純米酒すっぴんの前に導入化粧液を使ってみたところ、しっとり感がプラスされてよい感じでした。
これ1本では乾燥肌には物足りない保湿感。
このすっぴん化粧水は化粧水としてだけではなく、ボディローションやパックとしての使用も可能です。
ボディーローションとしての使用を試すべく、さっそく、ヒザとかかとにすりこんでみました。
私の場合、かなり乾燥気味なので、たっぷり使う必要がありましたが、何回か塗り重ねるようにすると、しっとり感が持続しました。
ひざや、かかと、ヒジなど毎日のお手入れに取り入れると良いですね。
いつものフェイスパックのシートにひたして使ってみました。
開いたところがこちら。
顔に使用してみると、アルコールが含まれていますが、そこまでスーッとはせず、しばらくすると、馴染んで、密着します。
いつもより長めにパックしましたが、乾いた感じはありませんでした。毛穴がキュッと引き締まった感じがあります。
また、公式サイトには、モロッコ産ナチュラルクレイ(粘土)「ガスール」と混ぜたクレイパックもおすすめされていました。
洗顔にも使用するとよいとありましたので、さっそく洗面器にお湯をはり、純米酒すっぴんを5振り、そのお湯で顔をすすいでみました。
少量でもお肌に純米酒すっぴんが浸透(※)した感じがして、洗い上がりは結構しっとりしました。
湯気に混じって、純米酒の香りがして、リラックスできます。
使用方法をみると、爪、手、頭皮、ヒジ、かかとをはじめ、全身のマッサージにもよいとありましたので、さっそく頭皮へ「スキャルプケア」として使用してみました。
まず、洗面器にぬるま湯をはり、純米酒すっぴんを10振りほど入れます。このお湯をゆっくり頭からかけ、途中で頭皮をマッサージしながら流します。
2~3分おいて、ぬるま湯で流し、通常のシャンプーをします。
この後さらに、さきほどと同様の純米酒すっぴん入りのお湯を洗面器に用意し、頭からゆっくりかけます。
特に頭皮は触らず、髪の長い方は、毛先から毛束にかけて揉み込むようなイメージでリンス、後は軽くぬるま湯で流し、乾かしました。
純米酒すっぴんで洗い流した頭皮はスッキリし、サラサラの髪になりました!
お風呂に入れて酒風呂が楽しめるとあったので、早速お風呂に入れてみました。
純米酒での酒風呂は初めてだったので、かなり贅沢な気分になれます。香りもよく、リラックスタイムが演出できました。
清酒のお米とお水というシンプルな処方の中には、実は天然保湿因子(NMF)の主成分であるアミノ酸や、肌を健やかに保つミネラル、ビタミン類など100種類を超える成分が含まれています。
これほど天然由来でシンプルな処方、かつ高パフォーマンスな化粧水はないと言っても過言ではないでしょう。
また、全身に使えるところも評価が高いです。
乾燥肌の私としては、保湿力が足りず、いつものスキンケアと合わせ使用を行いましたが、幅広い肌質の方が使用できる化粧水だと思います。
夏場や脂性肌の方など、さっぱりしつつしっとり感のある化粧水を探している方に、おすすめです。
純米酒すっぴんは乾燥肌の私が使用しても、適度なしっとり感があり、保湿はバッチリです。
また、肌のキメが整う感じがあり、ハリ感も出てよいです。
香りが強いので、外出のない平日や、夜や休日などのリラックスタイムでの使用をおすすめします。
酒蔵に眠る600本に及ぶ貯酒の中から最適の純米酒を選び製造されたという、純米酒すっぴんを見ると品名は清酒となっています。
ボトルにはどこにも化粧品に関する表示は見当たらず、正真正銘の清酒です。
原材料名は、米、米麹(国産米100%使用)でアルコール分13度となっており、たしかに化粧品のボトルとは表示の仕方が違います。
純米酒すっぴんの公式HPを見ると、商品開発のきっかけは日本酒の作り手である杜氏の肌の美しさだったそうです。
また、芸妓たちが白粉を塗る前に日本酒を肌に付けている、日本酒に触れる機会の多い料亭の女将は肌がきれいといった逸話もありました。
日本酒は、伝統的な日本女性の化粧には欠かせない存在だったようです。
日本酒はお米ときれいな水を原料にした非常にシンプルなお酒ですが、熟成する過程でさまざまな成分が生まれ、この成分がお肌への高い保湿効果をもたらしています。
純米酒すっぴんの公式HPをチェックすると純米酒すっぴんには、天然保湿因子(NMF)の主成分であるアミノ酸や、ミネラル、ビタミン類といった100以上の美容成分が含まれていると紹介されています。
その中でも、特に注目したいのがアミノ酸で、美肌を保つために欠かせないといわれているアミノ酸を多く含む純米酒すっぴんは、肌をしっとり保湿し、なめらかな肌へと導く効果が期待できます。
日本酒を化粧水として使った場合、気になるのが、アルコールによる皮膚刺激です。純米酒すっぴんを実際に使ってみたところ、私はアルコールによる皮膚刺激は感じませんでした。
ただし、敏感肌の方が日本酒化粧水を使う場合は、人により刺激が感じられることがあるため、最初に必ずパッチテストを行ってくださいね。
アルコールが入った化粧水で肌が赤くなったというような経験がある方は特に注意してください。
参考までに、簡単なパッチテストの方法を記載します。
こちらのパッチテストの③、④で赤みが出た方は、純米酒すっぴんの使用を避けたほうが良いでしょう。
私は、今回福光屋の公式オンランショップで購入しましたが、Amazonや楽天、ロハコなどでも購入が可能です。
公式サイトで購入したところ。2~3日で宅配便にて届きました。
福光屋は東京と、金沢に直営店もありますので、こちらで店頭購入することもできます。
公式店では1本での販売と、9本セットの箱での販売があります。
日本酒の化粧品というと、いろいろな清酒メーカーからラインナップがあり、一度は試して見たいと思っていました。今回は、清酒100%のものをお試ししてみましたが、私は皮膚刺激もほとんどなく、肌のキメがきれいに整ったので、とても気に入りました。
お風呂に入れて日本酒風呂という使い方も、贅沢ですが最高のリラクゼーションになるかもしれませんね。