女性のキレイなお肌をキープするには欠かせないスキンケアですが、一方で間違ったスキンケアをしてしまうと、かえって肌悩みが増えてしまうこともあります。
年代や肌質によってスキンケアで注意すべき点は異なりますが、この記事では正しいスキンケアの順番や、スキンケアでやってしまいがちなNGなどのスキンケアの基礎知識について解説します。
スキンケアアイテムの効果を引き出し、肌を整えるためには正しい手順でスキンケアを行うことが重要です。
スキンケアの手順は「汚れを落とし、潤した後に保護する」という流れを守るのが基本。
まずは朝晩のスキンケアの目的と、スキンケアの手順について解説します。
朝のスキンケアは寝ている間に肌に付着した汗やほこりなどの汚れを落とすことと、紫外線や乾燥から肌を守るために肌を潤し整えることが目的です。
口元や目元などが乾燥していることで、化粧水や美容液が浸透しない場合は化粧水の前にブースターオイルを取り入れてみるのがおすすめです。
ブースターオイルは、つけ過ぎてしまうとその後のメイクが崩れやすくなってしまうので気をつけましょう。
少量のブースターオイルであれば日中の乾燥予防になるので効果的です。
汗やほこりは洗顔だけでも十分落とすことができるので、朝のスキンケアではクレンジングは不要です。
洗顔は基本的には洗顔料を使用するのがおすすめですが、乾燥肌の人は皮脂を洗い流しすぎてしまうのを避けるため、洗顔料を使わず32~34℃のぬるま湯で行いましょう。
夜のスキンケアはメイクや紫外線などで負担がかかった肌をしっかりケアすることが重要。
メイクや皮脂などの1日の汚れを落とし、保湿ケアで肌を整えましょう。
夜のスキンケアでは、保湿を高めることが重要です。時間があるときは、化粧水をたっぷりと染み込ませたコットンパックを使って肌に水分を与えましょう。
乾燥している肌の場合、皮脂の分泌が少なくなっており角質層の水分も不足している状態なので保湿のために水分補給が重要となります。
夜のスキンケアでは寝ている間の乾燥を防ぐために、乳液やクリームでしっかりふたをして水分を閉じ込めるのがポイント。
夜のスキンケアで肌を整えておくことで翌日のメイクのノリも良くなります。
またレチノールのように紫外線に弱い成分を配合したスキンケアアイテムは夜に使用するようにしましょう。
クリームや乳液の量は適量を守るようにしてください。量が多すぎると、毛穴にフタをしてしまって老廃物などが溜まる原因になるのでつけ過ぎには気をつけましょう。
美容液や美容オイルはどういった目的で使用するかによって使用タイミングが変わります。
使用する美容液・オイルがどういった目的のアイテムなのか、どういった目的で使用したいのかに合わせて、スキンケアに取り入れましょう。
敏感肌のスキンケアは肌への刺激が少ないアイテムでしっかり保湿ケアを行うことが大切です。
乾燥肌の人は保湿重視のスキンケアアイテムを使用して肌を潤し整えるようにしましょう。
オイリー肌の人は余分な皮脂をしっかり落としてうるおいをキープするスキンケアが大切です。
混合肌の人は肌質に合わせてスキンケアアイテムの使い分けや使い方の工夫をしてみましょう。
スキンケアアイテムには様々な美容成分が配合されており、自分の肌質や悩みに合わせた成分を取り入れることで、肌を健やかな状態に整えていくことができます。
化粧品に配合される成分は種類が多く、どの成分がどんな効果なのか、どの成分を重視したらいいのかをすべて把握するのは大変なので、肌悩みにあわせて取り入れたい、基本的なスキンケア成分をまとめました!
保湿成分 | ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、グリセリン |
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美白成分(※) | ビタミンC誘導体、アルブチン、トラネキサム酸、4MSK |
ニキビ予防成分 | サリチル酸、グリチルリチン酸2K、アラントイン、イオウ |
くすみケア成分 | AHA、乳酸、リンゴ酸(古い角質によるくすみ) ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン(肌の乾燥によるくすみ) |
※メラニンの生成を抑えシミ・そばかすを予防すること
化粧品に配合されている成分は全成分表示を見ることで確認ができます。
一般的な化粧品は基本的に配合量が多い順で成分が記載されているため、全成分表示を見ることでどんな成分がどれくらい多く入っているのかの目安を知ることが可能です。
ただし配合量が1%未満の成分は順不同で記載されているので注意しましょう。
化粧品に含まれる成分の中でも肌への刺激が強いと言われることが多いのはアルコールや防腐剤、香料です。
エタノールなどアルコールには肌を引きしめる効果や汚れを浮かせて取り除く効果、防腐効果などがあり、基本的には肌への刺激にも考慮した配合量になっています。
またパラベンなどの防腐剤は配合できる量に上限があり、香料も顔に使用するようなものであれば配合量はごくわずかです。
いずれの成分も過剰に気にする必要はありませんが、過去に肌トラブルが起こったことがあるという人や刺激を感じたことがあるという人は注意するようにしましょう。
正しいと思って続けているスキンケア方法やついやってしまいがちなスキンケア方法の中には、かえって肌に刺激となってしまうようなNGがあることも。
基本のスキンケアで覚えておきたいOKとNGについて解説します!
メイク落としや洗顔料には、合成界面活性剤などの洗浄成分が使用されているため、1日に何度もクレンジングや洗顔料を使ってゴシゴシと洗うのは肌への負担となってしまいます。
1日の終わりには、しっかりメイクオフして洗顔をするのが基本ですが、過剰なクレンジングや洗顔は肌に必要な油分や水分を奪い、乾燥や肌荒れなどの肌トラブルの原因となってしまうため避けましょう。
また、スクラブやピーリング剤、酵素洗顔料の使いすぎも肌への負担となってしまうので、2週間に1度など使用頻度を決めてスペシャルケアとして取り入れるようにしましょう。
クレンジングや洗顔をしながらのマッサージは一見美肌に効果的なように思えますが、クレンジング剤や洗顔料を長時間肌にのせていることになるため、肌に負担をかけてしまいます。
マッサージをしながら使える洗顔料やクレンジング剤も発売されているようですが、基本的に洗顔やクレンジングの際は、マッサージなどは行わずに素早く汚れを落として洗い流すのがベストです。
メイクや肌の汚れは摩擦ではなくクレンジング剤・泡で落とすことを心がけましょう。
クレンジングを行う際は適量を肌全体に手早くなじませ、手のひら全体で優しくメイクになじませていくのがコツ。
また洗顔はたっぷりの泡を転がすようにして行い、32~34℃のぬるま湯で洗い流すことで、肌に刺激を与えず潤いの残る洗い上がりになります。
スキンケア化粧品は肌を整え、肌悩みを予防するために使用するものです。
悩みが出てきてからケアに力を入れるのではなく、肌悩みが出てくる前に先回りのケアを行うようにしましょう。
先回りでケアを行うためにも自分の肌状態を把握し、時期によって出やすい悩みには早めのケアを行うことと、肌の変化に合わせてスキンケアの見直しを行うことを心がけることが大切です。
洗顔後の肌は、汚れとともに皮脂が落とされ無防備な状態になっているため、目安量よりも少ない量でのスキンケアアイテムの使用はスキンケア効果の減少や肌への負担につながることも。
特に化粧水は、次に使用する美容液や乳液の成分が行き渡りやすいよう、角質層に水分を与えて肌を整える役割があるため、目安量を守って十分に保湿しましょう。
また、乳液やクリームの量が少なすぎると、塗り広げる際の摩擦が大きくなり、肌に負担となってしまうので、こちらも適量での使用がおすすめです。
化粧水は洗顔後できるだけ早く使用するのがポイント。
適量(100円玉大~500円玉大)を使い、優しくおさえるように浸透させて下さい。
乳液には肌の水分を逃がさないようにするふたの役割があるので、省略するのは基本的にNG。
化粧水をつけた後時間をおいてしまうとせっかく肌に与えた水分が揮発していってしまうため、乳液は1円玉大から10円玉大をすぐに塗るのが鉄則です。
肌の皮脂が多くて乳液のべたつきが気になるという人は、皮脂の多い部分には少なめにつける、さらっとしたテクスチャの乳液を使用するなどの工夫をしてみましょう。
どんな肌質の人でも、肌に逆効果なケアをしてしまわないために覚えておきたいスキンケアの基礎知識は共通です。
スキンケアの基本を踏まえた上で、自分の肌質や悩みに合わせた方法を取り入れることで、スキンケアの効果を最大限に発揮することができます。
正しいスキンケア方法と成分知識でキレイな肌を目指しましょう!