Re:cosme(アールイーコスメ)には「コスメコンシェルジュ」や「メイクアップアドバイザー」「スキンケアマイスター」「パーソナルメイクアドバイザー」などの、美肌作りに関わる資格を持ち、日頃から健やかで美しい素肌を追求している専門家が301名(※)所属しています。
今回はRe:cosmeに所属する専門家たち301名を対象に、“紫外線対策”についてアンケートを実施!
集まった153名の回答から、日頃どのような紫外線対策をおこなっているのかや、お気に入りの日焼け止めなどをまとめました。
※2020年4月20日時点まずは、Re:cosmeに所属する人たちが紫外線対策のためにどんなアイテムを使用しているか見てみましょう。
「Q.使用している紫外線対策アイテムを教えてください。(複数回答可)」 ※「回答者の利用率」は回答者全体に対する割合です。紫外線対策アイテムで最も多かった回答は「日焼け止め」で全体の98.7%となり、ほぼ全員が使用しているという結果に。
ほぼ全員が日焼け止めを使用していることから、紫外線対策に必須のアイテムであることがわかりました。
続いて多かったのが「日傘」で64.7%、「ストール・カーディガン」が45.8%でした。
そのほかの回答も「帽子・サンバイザー」で4割近く、「アームカバー」が3割と一定の数値が出ています。
日焼け止めだけでなく、日傘やストール、帽子、アームカバーのような日差しを遮るためのアイテムを使用していることが伺えます。
美肌作りについて一般の人たちよりも知識のある専門家は、紫外線対策に月々どのくらいの金額を使っているのかを調査しました。
「Q.紫外線対策に月にいくらかけていますか?」回答は「3,000円~6,000円未満」の割合が41.2%で最も多いという結果に。
全体の4割の人は日焼け止めや複数のアイテムの購入で1ヵ月あたりに結構お金をかけていることが浮かび上がってきました。
3,000円~6,000円未満はデパコス(デパートコスメ)の価格帯も入ってくるため、高価なアイテムを購入している人も中にはいるかもしれません。
次に多かった回答は「~3,000円未満」で34.6%でした。手頃な価格のアイテムで紫外線対策をしている人も一定数いる事がわかりました。
6,000円以上の回答を選んだ人たちは合計で24.2%で少数派でした。
日焼け止めを含む紫外線対策アイテムは、美容グッズの中では比較的リーズナブルなものが多いため、複数のアイテムを使用する人が多いにもかかわらず高額の人が少ない結果になったことが考えられます。
日焼け止めを何月に使用しているのか、月ごとの使用状況を調査しました。
「Q.日焼け止めを使用する月を教えてください。(複数選択可)」 ※「回答者の使用率」は回答者全体に対する割合です。最も日焼け止めの使用割合が少ない1月で66.7%と、7割近くが日焼け止めを使用していることがわかります。
使用割合は暖かくなる季節に向けて増え、4月・5月あたりでおよそ9割に到達。7月・8月でピークを迎え、99.3%に達します。
9月以降は寒くなる季節に向けて日焼け止めの使用は減少傾向となり、11月には7割程度に。12月では67.3%となりますが、それでも7割近くが使用していることがわかりました。
ほぼ全員が日焼け止めを使用している夏場に比べると、冬場は3割減となっていることから、気温が低い季節には日焼け止めの使用をやめる人も一定数いることがわかりますが、季節を問わず年中日焼け止めを使用している人の方が多いという結果になりました。
曇りや雨の日が多い梅雨の6月も96.1%と、日焼け止めの使用割合がかなり高いため、天候に関係なく紫外線対策が必要だと考えている人が多いことがわかります。
日焼け止めは時間がたつと紫外線に対する効果が弱くなるため、効果を持続させるためには塗りなおすことが有効です。
ではRe:cosmeに所属する人たちは1日に何回くらい塗りなおしているのでしょうか?
春夏と秋冬にわけてそれぞれの回数を見てみましょう。
春夏の日焼け止めを塗りなおす回数で最も多かったのは「1回」で31.4%、続いて多かったのが「2回」で27.5%、3番目に多かったのが「3回」で18.3%という結果になりました。
特に多かった1回~3回の合計は全体の77.2%となり、少なくとも1回以上塗りなおす人が8割近くいることがわかりました。
一方で、日焼け止めを塗らない人と1度も塗りなおしをしない人が選んだ「0回」の割合は13.1%となり、少数派ということが伺えます。
日焼け止めを効果的に使用するためには、一度塗っただけで終わりにせず、塗りなおしが重要であると考えている人が多いことが見えてきました。
ちなみに「6回以上」と回答した人の中には「10回以上」の人が3名おり、春夏は日中1時間~数時間おきに塗りなおしている人がいることもわかりました。
秋冬の日焼け止めを塗りなおす回数の回答で最も多かったのは「0回」で59.5%、続いて「1回」で24.8%、3番目が「2回」で11.8%でした。
およそ6割の人が日焼け止めをまったく塗らないか、塗っても1度も塗りなおしをしないと答えました。
Q3の調査で、冬場でもおよそ7割程度の人が日焼け止めを塗っていることがわかっているため、「0回」と回答した人の多くは日焼け止めを塗るものの、塗りなおしを1度もしない人であることがわかります。
秋冬に日焼け止めを塗りなおさない人の割合は、春夏に塗りなおさない人の割合と比べるとおよそ5倍となり、秋冬になると塗りなおしまではしないくてもいいと考えている人が増える事が伺えます。
塗りなおしが1回~3回と答えた人は全体のおよそ4割で、塗りなおす人も一定数いることがわかりました。ただ春夏に比べると割合はちょうど半分に減っていました。
春夏に比べると秋冬は紫外線量が減るため、日焼け止めの塗りなおしの頻度も紫外線量に合わせて減らしている人が多いのかもしれません。
Re:cosmeに所属する専門家たちが普段使っている「お気に入りの日焼け止め」を聞きました。「メーカー」と「アイテム」それぞれについて最も多かった回答3つを見てみましょう
お気に入りの日焼け止めのブランドTOP3は以下です。
1位
ビオレ/花王(26人)
2位
スキンアクア/ロート製薬(15人)
3位
ANESSA(アネッサ)/資生堂(12人)
最も支持されていたブランドは「ビオレ」で26人でした。ビオレは日焼け止めだけでなく、洗顔料やクレンジング等のアイテムも豊富にあり、プチプラな価格設定で人気が高いブランドです。
日焼け止めの種類も豊富で、ほかのスキンケア商品とは別に「ビオレUVシリーズ」として用途別に日焼け止めのシリーズ展開があります。
スポーツやレジャー向けの「アスリズム」、みずみずしく軽い心地の「アクアリッチ」、さらさらな使い心地の「さらさらUV」など様々です。
それぞれのシリーズの中でも「ミルクタイプ」や「スプレータイプ」などタイプが分かれているため、自分に合ったものを見つけられるという点が魅力です。
また価格設定が1,000円前後のものが多く手頃なため「何度も塗りなおす日焼け止めとして適している」と好まれているのかもしれません。
スキンアクアはロート製薬のUVケアブランドで、プチプラで種類が豊富にあります。
使用感の違う「ジェルタイプ」「ミルクタイプ」「スプレータイプ」「エッセンスタイプ」の4タイプと、用途別の3つのシリーズ展開がされています。
スキンアクアを展開しているロート製薬は、製薬会社ながらスキンケアアイテムの人気が高く、大人の肌悩みに応じたアイテムが有名な「オバジ」や、しみ対策の化粧水やニキビケアアイテムがある「メラノCC」シリーズなども支持を得ています。
アネッサは資生堂によるUVケアアイテムのブランドです。
肌を焼きたくない人向けの「強力」シリーズと敏感肌の人向けの「守る」シリーズ、薬用のジェルタイプ、BBクリームタイプなどがあります。
1位のビオレや2位のスキンアクアが1,000円前後のアイテムが多く出ているプチプラなのに対し、アネッサは60mLのUVミルクで3,000円を超えるものもあり、デパコスほどではありませんが高級感のあるブランドイメージが特徴的です。
3つのブランドとも有名で人気アイテムを生み出しているものでした。
高級感のあるアネッサを回答した人が12人なのに対してプチプラが魅力のビオレが26人と倍以上の差をつけて票を得ていることから、気軽に買える日焼け止めが高級感のあるものより人気であることが伺えます。
お気に入りの日焼け止めTOP3は以下です。
1位タイ
「アスリズム スキンプロテクトエッセンス(ビオレ)」(9人)
1位タイ
「スキンアクア トーンアップUVエッセンス(ロート製薬)」(9人)
3位
「UVイデアXLプロテクショントーンアップ(ラ ロッシュ ポゼ)」(7人)
容量 | 価格 |
---|---|
70g | 1,164円(税込) ※Amazon参考価格 |
最も人気だったのが「アスリズム スキンプロテクトエッセンス(ビオレ)」で9人が挙げていました。
お気に入りの日焼け止めとしてビオレのアスリズムシリーズを挙げた人は22人で、ダントツ人気という結果に。
中でも一番人気だったスキンプロテクトエッセンスはSPF50+、PA++++と強力にUVカットをしてくれることにくわえて「すっとなじむ」「肌がうるおう」など塗りなおしのしやすさや使用感の良さが売りとされています。
「汗・水・擦れ」に強くて高温多湿環境での落ちにくさも謳っているため、落ちにくさも重視して選んでいる人が多いことが伺えます。
容量 | 価格 |
---|---|
80g | 1,100円(税込) |
アスリズムスキンプロテクトエッセンスと同票で1位となったのは、人気ブランドでも2位に食い込んだスキンアクアのトーンアップUVエッセンスでした。
トーンアップUVエッセンスの大きな特徴は日焼け止めにミントグリーンやラベンダーの色がついており、コントロールカラーのようにメーキャップ効果で肌の印象を明るく見せてくれる点です。
ミントグリーンは赤みを補正してくれ、ラベンダーカラーは透明感を演出してくれますが、特に回答の数ではラベンダーカラーが人気でした。
紫外線対策としてだけでなくメーキャップ効果も得られる日焼け止めを求めている人が多いのかもしれません。
スキンアクアトーンアップUVシリーズは、ほかにミルクタイプやスプレータイプもありますが、エッセンスタイプが一番人気だったため、日焼け止めは塗り心地が軽いものが好まれていることがわかりました。
容量 | 価格 |
---|---|
30ml | 3,740円(税込) |
3位はスキンケアアイテムが人気の「ラ ロッシュ ポゼ」の「UVイデアXLプロテクショントーンアップ」で、7人が挙げていました。
UVイデアXLプロテクショントーンアップは、フェイス用日焼け止めで化粧下地にもなり、テクスチャーはしっとりしているという特徴があります。
PM2.5を含む大気中の微粒子などの肌への負担から守ってくれるという点も魅力です。
人気日焼け止めTOP3の特徴を見ていると、エッセンスタイプやしっとりタイプなど優しいテクスチャで肌になじみやすいという共通点があり、塗りなおしをする際にストレスがなるべく少ない点を重要視しているということが見えてきました。
またメーキャップ効果による色補正ができることや化粧下地としても使えるなど、紫外線対策をしながら肌を美しく見せられる点も重要だということがわかりました。
最後に、美肌作りに敏感な専門家たちが紫外線ケアとしておこなっているテクニックを聞いてみました。
「Q.あなたの紫外線ケアテクニックを教えてください。(自由回答)」回答をジャンル分けしてみたところ、最も多かった回答が「日焼け止めの塗り方・頻度」で47.3%、2番目に多かったのが「メイクで対策」で17.6%、3番目に多かったのが「日傘・衣類・グッズ」で12.2%という結果でした。
紫外線ケアテクニックで最も多かったのは「日焼け止めの塗り方・頻度」でしたが、どのような点にこだわっているのか、いくつかの回答をピックアップしました。
外出しない日でも日焼け止めは塗る。
外に出る15分前には日焼け止めを塗る。
とにかく使い心地が好きなものを選ぶ。気持ちよく使えるものは通年使いたいって思えるから紫外線ケアしやすいです!
シミが現れやすい頬、こめかみは念入りに。耳の裏、首元、えり足も忘れない。
外出時やレジャー時は塗り直しがなかなか難しいので、スプレータイプを持ち歩き、トイレのタイミングなどでふきかけています。
回答では、季節を選ばず、外出するしないかにかかわらずいつも日焼け止めを塗るという声が多く見られました。
日焼け止めを塗る頻度が多くても負担にならないよう「気持ち良い」と感じられるものを選ぶという人もちらほらおり、塗り心地や使いやすさが日焼け止めを選ぶ基準になっていることがわかります。
日焼け止めは外出の直前ではなく15分~30分ほど前に塗ると効果的と言われていますが、回答には「外出の15分前に塗る」「出かける30分前に塗るようにしている」という声があり、塗るタイミングにも気を使っていることが伺えました。
普段スプレータイプを持ち歩き、外出先で手軽に塗りなおしている人も多く、紫外線対策はこまめな日焼け止めの塗りなおしが重要なことが浮かび上がってきました。
紫外線ケアテクニックで2番目に回答が多かったのが「メイクで対策」で17.6%した。
メイクで対策をしている人の回答をいくつかピックアップしました。
メイクをする時は下地やファンデーションにUV効果があるものを選び、重ね塗りをする。
日焼け止めの他、ファンデーションやパウダーもUV予防効果があるものを使う。
下地にUV処方、仕上げパウダーにもUV処方、こまめにメイクキープスプレーとUV処方のウォータープルーフタイプのスプレーを吹きかけます。
顔にはほぼ一年中日焼け止め効果のあるBBクリームを使用しています。
メイクで紫外線対策をしている人たちの回答では、UVカット効果のある化粧下地やBBクリーム、ファンデーション、パウダーを使用しているという声が多く見られました。
日焼け止めを塗った上からさらにUVカット効果のあるコスメでメイクすることで、何重にも紫外線対策をしているという人も多く、紫外線対策が美肌作りのためにどれほど重要かがわかります。
中には、普段からUVカットタイプのコスメを使用していれば、日焼け止めを塗り忘れてしまいがちな冬場なども紫外線対策ができるという意見も。
UVカット効果のあるコスメやメーキャップ効果のある日焼け止めなどを使用して、メイクと同じ感覚で紫外線対策をする人が多いことが伺えました。
3番目に多かったのが「日傘・衣類・グッズで紫外線対策」で、12.2%でした。
日傘・衣類・グッズを活用している人はどんなものを使っているのか、いくつかの回答を見てみましょう。
目にはUVコンタクトをつけて、UVカットパーカーを羽織ります。
日焼け止めに加えて、歩くときには日傘を、車の運転時にはアームカバーと帽子を併用。日焼け止めで完全に紫外線をカットするのは難しいためです。
子供と出かけることが多く日傘を使えないことが多いので、基本的に半袖などで外出せずUVカットカーディガンを着ています。帽子とサングラスも着用しています。
回答では「日焼け止めだけでは十分に紫外線対策ができない」という意見が多く、日傘やUVカット効果のあるパーカーなどの衣類、帽子やサングラスなどのグッズを使っている人も多い印象でした。
ちらほら見かけたのが「目からの紫外線が肌にも影響する」という声。
サングラスだけでなく、UVカット効果のあるコンタクトレンズを使用するという人も少数ですが見られました。
子供との外出時は日傘の代わりに長袖のUVカットカーディガンを着たり、車の運転中はアームカバーを使用するなどその時々で使用できるグッズや衣類を選んでいました。
UVカットの衣類は、シャツや羽織物など気軽に取り入れられるアイテムの種類も多く、日焼け止めと併用することで効果的に紫外線対策ができると考えている人が多いことがわかりました。
アンケートの結果から、美肌作りの専門家たちが普段どのように紫外線対策をおこなっているかが見えてきたと思います。
日焼け止めは使用感の良いものを選んだり、外出先ではスプレータイプで簡単に塗りなおしをしたり、UVカットの 羽織物を使用するなど、気軽にできる紫外線対策を取り入れていることから、あまり負担を感じずに常に紫外線対策をおこなえるよう工夫することが大切だとわかりました。
さらに、「お気に入りの日焼け止めTOP3」からはいま美肌に敏感な専門家たちが支持しているブランドやアイテムが浮かび上がってきました。
「こんな紫外線対策があるのか」「これなら真似できるかも」など人それぞれ感じることがあると思いますが、UVカットアイテムを試してみたり、日焼け止めを塗るタイミングを変えてみるなど、気軽に取り入れられる紫外線対策から始めてみてくださいね。
調査対象期間:2020年4月8日~2020年4月16日
調査方法:インターネット調査
調査対象:Re:cosme(アールイーコスメ)に所属している有資格者301名
有効回答数:153