敏感肌で悩んでいる人は、スキンケアの方法や使用するアイテムを見直すことで改善を期待できます。 逆に、自己流のスキンケアを続けていると、敏感肌はどんどん悪化して改善が難しくなります。 敏感肌でも使いやすい基礎化粧品を、きちんとした方法で使うことが、改善のためには何より大切です。
敏感肌のスキンケアの基本は刺激を抑えたケアと、水分と油分を補い保湿を行うケアになります。
肌の少しの刺激で肌が赤くなったりヒリヒリしたりしやすい敏感肌はできるだけ肌に負担をかけないケアが必要です。ゴシゴシとこするような摩擦の強いケアはNG、できるだけソフトタッチで行っていきます。
また敏感肌の人はお肌のバリア機能が著しく低下していることで肌が乾燥傾向にあります。保湿効果の高い成分で、油分と水分を補い肌の水分量を増やすことも大切になります。
敏感肌の方は、肌への摩擦による刺激が少なく、洗浄力も強すぎないクリームタイプのクレンジングを選びましょう。洗浄力の強いオイルタイプのクレンジングは、乾燥を悪化させて敏感肌を進行させてしまうので避けましょう。
あまりゴシゴシこすらないようにして、手のひらで優しくなじませるようにしましょう。
洗い流す時にお湯が「しみる」という場合は、保湿性の高いフェイシャルティッシュなどを使用して、やさしくふき取るのもよいでしょう。
ブースターオイルを使用することで、化粧水の浸透をより高めることができるので、肌が乾燥している敏感肌の人にもオススメです。 敏感肌の人がブースターオイルを使用する場合は、ホホバオイルやアルガンオイルなど天然オイルを選ぶのも良いです。
ただし、敏感肌の人は、天然オイルであっても赤味が出たりする場合があるので、ブースターオイルを初めて使用する時は、出かける予定のない休みの日などに試して、もし赤味が出たり、ピリピリするなどの反応があれば使用を中止して下さい。
敏感肌の人は「洗顔料は肌にしみるから、ぬるま湯だけで洗っている」という人もいますが、できればきちんと洗顔料を使って洗ってください。
肌の上には、メイクや、皮脂、ハウスダスト、花粉などがついており、気づかないうちに肌が炎症反応を起こしている場合があります。刺激に弱い敏感肌だからこそ1日1回は洗顔料を使用して、肌についた汚れをきちんと落とすことが大切です。
天然成分(オリーブオイルや、シアバターなど)だけでできた洗顔料や、保存料などが含まれないものを選ぶと、乾燥肌でも使いやすいです。
ただし、どうしても洗顔料で赤くなったり痛くなったりしてしまうという重度の敏感肌の人は、無理をして洗顔料を使用するのはストレスになるので、少しひやっとする程度の水温でやさしく洗い流すようにしてください。
洗い方のポイントは、しっかりと泡立てた泡を「肌の上に乗せるだけ」をイメージして洗顔することです。敏感肌の人は肌のバリア機能がかなり低下しているので、ゴシゴシこするような強い刺激は、肌を傷める原因になります。
敏感肌の人が一番「ピリピリする」と感じやすいケアが化粧水と言われていますが、あとから使う美容液などの成分が肌に浸透しやすくするためにも化粧水を使うことはとても大切なステップです。
天然成分(ヘチマエキスやヨモギエキスなど)の化粧水や、保存料・香料などの入っていないものを選ぶと乾燥肌でも使いやすいです。
化粧水は何を使ってもピリピリして痛みがあるという人は、オールインワンジェルを使ってみましょう。肌につけるアイテムがすくなくなることで、肌に対しての物理的刺激を減らすことができます。
敏感肌の人は化粧水を手でばしゃばしゃとつけることで肌を過剰に刺激してしまっている場合があるので、必ずコットンを使用してやさしく丁寧に顔全体に伸ばしてください。
敏感肌の人は、肌のバリア機能が低下しているので、水分を保っておく機能も低下しています。乳液を使用することで化粧水の保湿効果を蒸散させずにとどめておくことが可能です。 手の上に多めに取り、顔全体にまんべんなく伸ばすようにしましょう。敏感肌は乾燥肌がベースにあることが多いので、乳液やクリームでしっかり美容成分にフタをして閉じ込めて保湿をすることはとても大切です。
保湿を行うためには、乳液やクリームの中でも、しっとりとしたテクスチャーのものを選ぶとよいでしょう。
また、アボガドオイルやホホバオイルといった天然の保湿成分は、高い保湿力を持っているので、敏感肌の人におすすめです。同じ天然由来成分でも、柑橘系の香料などが使われていると、ピリピリしてしまうことがあるので注意してください。
敏感肌の人でも肌との相性を見ながら美容液を使用することが可能です。弱酸性の美容液を選ぶとよいでしょう。
敏感肌の人は、肌本来のpHに近い弱酸性のスキンケアを使用するほうが、おすすめです。
多くの美容成分が配合されている美容液も避けましょう。美容成分が多く含まれていると、保存料も多く配合されていることになります。
敏感肌は乾燥によって肌のバリア機能が低下していることが多いので、フェイスパックを使用して保湿をすることで肌が整い、敏感肌の改善にもつながります。
肌が敏感すぎて、ぴりぴりするという人は、無理にフェイスパックを使用する必要はありませんが、少し改善してきたと感じたら、週に2、3回程度、フェイスパックを取り入れたケアを行うことでより敏感肌の改善につながります。
フェイスパックには角質除去成分が含まれているものがありますが、これはピーリング作用があるので、肌に刺激が強くなります。敏感肌の人は肌に潤いを与える保湿系のフェイスパックを選びましょう。
敏感肌の改善過程で一時的に起こることが多い肌質です。
皮脂は、本来肌を外的刺激から守り、天然の保湿成分のために分泌されているのですが、敏感肌の改善過程において、「乾燥している肌を守ろう」として、一時的に皮脂が過剰分泌されることがあります。
特に皮脂腺の多いTゾーンなどがテカリやすくなって混合肌ぎみになります。
もしTゾーンだけテカっていると感じても、決してゴシゴシ洗顔したりせず、保湿を中心とした敏感肌への基本のケアを続けましょう。
適切なケアを続けることで、混合肌に傾いてしまった部分は改善していくことができます。ただし、敏感肌の場合、改善の兆しが見えてきたからといってスキンケアを怠ると、また混合肌にすぐに戻ってしまうことがあるので、地道な努力が必要です。
敏感肌の改善過程で一時的に表れた混合肌を放置してしまうと、敏感肌でありながら脂性肌でもある状態へと悪化することがあります。
敏感肌は、肌のバリア機能が低下し、肌の保水力が極端に低くなっています。「肌を保湿させよう」と皮脂を分泌させる機能がうまく働かなくなり、顔が全体的にテカリやすくなってしまうことがあります。
この場合、保湿も大切ではありますが、皮脂のバランスを整えて、肌を健やかに保つケアが大切です。
敏感肌を放置したり、敏感肌でありながら脂性肌や乾燥肌を意識している人が十分なケアをしなかった場合に陥ってしまう肌状態です。 この状態は、肌質の中でも改善までにかなり時間がかかると思ってください。
敏感肌のための基本のケアを続行しつつ、保湿パックなど特別なケアを少し多めに取り入れるようにして対策しましょう。
乾燥が悪化して、皮脂分泌が一時的に過剰になっている状態ではありますが、肌内部は乾燥しているので、肌の表面の余分な皮脂を取り除きながら、保湿を強化するケアが必要になります。
夜は敏感肌の基本のスキンケアをしっかり行いましょう。
保湿パックなどのスペシャルケアは、就寝前に週に2、3回程度行うとよいです。
日中に受けた体の細胞のダメージは、寝ている間に修復されます。肌を良い状態に保つためには、睡眠は非常に重要な時間なので、質の良い十分な睡眠をとるよう心がけましょう。
入浴時に気をつけるべきなのは乾燥です。熱湯で洗顔をしたり、洗顔後にスキンケアをせずに放置していると、肌が乾燥してバリア機能が低下し、敏感肌が悪化したり、皮むけを起こしてしまうことがあります。顔を洗う場合は水か、ぬるめの湯で行い、お風呂から上がったらすぐにスキンケアをするようにしましょう。
夏場、汗をかくと、敏感肌の人は肌に汗がしみてヒリヒリしたり肌荒れを起こすことがあります。
汗には塩分がたくさん含まれていて、肌に対して刺激になることがあるからです。
汗をかいたらタオルで、こまめに拭うように心がけてください。目の粗いタオルよりも、やわらかい生地のタオルを使うほうが、肌への物理的刺激を抑えることができます。
乾燥がひどいような場合は、タオルの刺激でさえヒリヒリしてしまうことがあるので、その場合は、保湿力の高いフェイシャルティッシュなどを使うとよいでしょう。
ふきとりといっても、ごしごしこするのは避けてください。汗を拭きとった後は、外出先でも使用できるスプレータイプの化粧品で保湿ケアを行っておくとより良いです。
汗がファンデーションなどと反応して刺激になることもあるので、汗をよくかく人はメイクは控えめにした方が良いです。
冬は乾燥した空気の中を歩くだけでも、肌の乾燥がひどくなり敏感肌が悪化するので、肌がぴりぴりしたり赤くなったりしやすい季節です。 暖房の効いたオフィスなどは、さらに空気が乾燥しているので、保湿のために化粧水を入れたスプレーを持ち歩くのがおすすめです。
「乾燥してきたな」と思ったら、顔に向かって何プッシュかスプレーするだけで保湿ケアになるので、敏感肌の悪化を防ぐことにつながります。
冬場はフェイスパックなどを使用したスペシャルケアも回数を増やし、自室では加湿器を使うなどして、保湿を強化し、敏感肌が悪化するのを防ぎましょう。
無理せずに肌を刺激しすぎないことを優先してください。
何もしていなくても乾燥して肌がピリピリするという人は、肌のバリア機能がかなり低下している状態です。無理に敏感肌向けの基本のケアを行うのではなく、天然成分などが配合されているオールインワンジェルを使用してケアを行いましょう。保湿クリームなどを使用するのも有効です。
敏感肌は、乾燥肌から移行する場合が多い肌質です。
乾燥肌はお肌のバリア機能が低下している状態ですが、この時適切な保湿ケアせずに慢性化させてしまうと、本来なら問題にならない程度の刺激に対して赤味が出たり、皮むけを起こしたり、肌がヒリヒリしてしまい敏感肌になってしまいます。
肌のバリア機能の低下以外に、季節の変わり目に敏感になる場合や、不規則な生活によってターンオーバーが乱れて敏感肌になる場合もあります。
敏感肌は体内外の刺激によって赤味やひりつきを伴う肌トラブルが起こり、その状態が長期的に継続してしまう状態です。一時的に赤味やひりつきが出ても、しばらくすると収まるような場合は体調やストレスによって肌のコンディションが乱れていただけの場合があり、これは厳密には敏感肌ではありません。
化粧品に含まれる保存料や香料に対して敏感になるものや、気温の変化や花粉、紫外線に対して過敏になるものなど、状態は様々ですが、それらもすべて敏感肌と呼ばれます。
敏感肌はスキンケアと、規則正しい生活の2方向から改善をすることができます。
敏感肌向けの基本のケアを続けていくことで、肌の保湿ができ、同時に肌も整います。
またストレスや寝不足なども、肌のターンオーバーを乱してしまう原因となるので、生活習慣を改善することも敏感肌のケアにはとても大切です。
肌を保湿して、バリア機能が回復するまでにかかる時間は人によって大きく違いますが、半年以上は経過を見るようにしてください。
敏感肌が改善していく過程で、混合肌や脂性肌の傾向が表れる場合があります。これは肌が油分や水分のバランスを取り戻そうとすることで、過剰な皮脂分泌を起こしたり、顔の部位によって皮脂分泌にばらつきができてしまうために起きます。
肌質の変化は一時的なことが多いのですが、悪化すると慢性的な脂性肌や混合肌に発展してしまうことがあるので、敏感肌のための基本のスキンケアを行い、「いま以上に悪化させない」ことを意識してみてください。
あきらめずに根気よくケアを継続していきましょう。
敏感肌の人は、刺激が少ないケア方法と、基礎化粧品での保湿をメインにケアを行い改善することができます。
改善までには少し時間がかかりますが、あきらめずに根気よくケアを続けることが大切です。
スキンケアの見直しからスタートして、敏感肌の原因となる生活習慣の改善なども行っていきましょう。
敏感肌はどうして起こる?敏感肌の原因やスキンケアのコツが知りたい方へ、Re:cosme編集部のコスメコンシェルジュが解説します。
まずは敏感肌の仕組みと原因を確認しましょう。
残念なことに「生まれつき肌の皮膚が薄い」「セラミドの量が少ない」「アレルギー体質」などの要因で「もともと敏感肌になりやすい方」は存在します。
一方、生活習慣や間違ったスキンケアが原因で、後天的に敏感肌になる方も多いようです。
肌に合わない化粧品の使用、不十分な保湿、そしてクレンジングや洗顔における、摩擦、熱湯や冷水による刺激。このように、敏感肌のきっかけとなる原因は多くあります。
特にクレンジングや洗顔は、肌に必要な皮脂やセラミドまで洗い流してしまう危険性が。
その後の保湿ケアが足りていないと、乾燥が進み、角層のバリア機能がだんだん低下していきます。
このようにして、少しの刺激にも反応してしまう「敏感肌」になってしまうのです。
敏感肌はバリア機能が低下し、外部刺激からお肌を守ることができなくなっている状態です。
肌のバリア機能は「表皮の外側=角質層」が担います。特に「セラミド」は、角質層のバリア機能&保湿を担う極めて重要な物質。
そのためセラミドの不足は、外部刺激による痛み、かゆみ、肌あれなどが発生する「敏感肌の入り口」と言えるでしょう。
このような敏感肌では、皮膚のなめらかさや弾力も損なわれます。肌トラブルや肌老化の原因となり、乾燥によるしわも目立ちやすくなるのです。
さらに、バリア機能が低下したままだと、うるおいをキープできず、さらに刺激を受けやすくなります。そして、ますます敏感な肌に。
このような敏感肌の悪循環を断ち切るためにも「保湿は何よりも大切なケア」と言えるでしょう。
肌をきちんと保湿しておけば「敏感肌のケア&予防」になると共に「健やかな肌の維持」や「ニキビ予防」にとっても、大きなアドバンテージを期待することができます。
そのためにも、スキンケアにより肌の角層まで保湿成分をきちんと浸透させることが大切です。
また、肌に潤いを与えることだけでなく水分が蒸発しないようキープすることも必要になります。
化粧水などの保湿ケア後は、クリームなどを塗って、潤いを閉じ込めましょう。
敏感肌のスキンケアではしっかりとした保湿と肌に摩擦による負担を与えないスキンケアが2大ポイント。
化粧水については、アミノ酸やセラミドなど、肌の天然保湿成分や細胞間脂質などを補う保湿効果の高い成分が配合されたケア製品を選びましょう。
このような化粧水を肌へパッティングして叩き込むようなことはせず、手のひらでやさしくなじませて下さい。
美容液もやはり、きちんと保湿できるものがおすすめ。ただ、肌に優しそうだからという理由だけでオーガニックやパラベンなどの防腐剤フリーのものを選ぶのはおすすめしません。
オーガニックは天然由来の成分が多く含まれているため、特定のアレルギーを持つ方にとってはかえって刺激になる可能性があります。
パラベンなどの防腐剤については特定の成分自体が苦手な方を除き、含まれていても基本的には問題ないものばかりです。防腐剤が含まれていないとかえって保存方法が難しくなる場合もあることを覚えておきましょう。
また、スペシャルケアとしてパックは有効です。ただし、はがすタイプのパックは、摩擦による刺激が気になるため避けた方が無難でしょう。
メイクをオフしたり、古い角質を落とす目的で、クレンジングシートやふき取り化粧水を使用する方も多いはず。
このようなときに、できる限りこすらないようにしましょう。
同様にファンデーションを塗る時のこすりすぎにも注意が必要です。この他、過度なマッサージも肌への刺激となります。
スクラブ入りのクレンジングや洗顔料を避けることも重要です。
肌への摩擦を最小限にすることを念頭に置いて、丁寧なスキンケアを積み重ねていきましょう。