乾燥肌は、皮脂の分泌が少なくなり肌の水分が不足している状態です。肌の潤いがなく、粉を吹く場合もありますが、放置すると敏感肌に移行して改善がよりむずかしくなります。
生まれ持った肌質だとあきらめている人もいますが、乾燥肌はスキンケアの方法によって改善していくことができるものです。
この記事では乾燥肌のための正しいスキンケア方法と、タイミングごとに注意したほうがいい点などをまとめています。
乾燥肌とは、水分と皮脂の両方が足りていない肌のことを指します。
・肌が乾燥して不快感がある
・肌がつっぱる感じがある
・肌がカサカサする
・肌が白く粉をふくことがある
これらに一つでも当てはまる場合は、乾燥肌である可能性があります。
乾燥肌は生まれつき肌の保水機能が弱いために起こる場合もありますが、肌のバリア機能が低下することでも起こる状態です。
乾燥肌になると皮脂分泌の量が少なくなり、常に肌が乾燥している状態(かさつきを感じたり、粉を吹いたりして、潤いが足りていない)になります。
バリア機能の低下以外にも、洗顔時にゴシゴシこすりすぎていたり、スキンケアによる保湿が不十分なことなども、乾燥肌を起こす原因になります。
バリア機能は、肌の水分が水蒸気になって逃げていくのを防ぎ、潤いのある肌を保つ働きのことで、肌の表皮の一番外側にある角質層が正常に働いている場合に機能します。
角質層のバリア機能が低下すると、肌の保水力が低下し皮脂分泌量が減少して、乾燥肌になってしまいます。
乾燥対策をせずに放置すると、しわができやすく老けた印象の肌に移行することがあります。
さらに乾燥肌が慢性化してしまうと、花粉やハウスダスト、化粧品に含まれる成分などに対して敏感になり、常時肌に赤みが出たり、乾燥による皮むけが続いたりします。
この状態を放置して何のケアもせずにいると、ちょっとしたことですぐにかゆみ、赤味などの症状が出る敏感肌へ移行してしまいます。
まだ敏感肌に移行していない乾燥肌の段階で、どれだけしっかり保湿ケアができるかで、その後の肌状態を決めるといっても過言ではありません。
乾燥肌は、適切なケアをすることで改善していくことが可能です。
洗顔の仕方や洗い流す際の水温を気をつけるだけでも、肌の乾燥状態をかなり改善をすることができるので、乾燥肌向けの基本のスキンケアをしっかり行ってください。
また乾燥が悪化して敏感肌に移行し始めている人は、肌への刺激を抑えつつ保湿を行うことが大切です。
肌のターンオーバーは28日周期なので、肌質の改善には最低でも1か月以上継続することが大切です。
ただ、改善するまでには個人差がかなりあるので、地道にスキンケアの努力を続けてください。
乾燥肌対策はスキンケアだけではなく、口から水分を摂取することでも改善できます。
摂取水分量はとても大切で「スキンケアもちゃんとしてるのになかなか乾燥肌が改善しない」という人は、あまり水を飲まないという人が多い傾向があります。
しっかり水分を摂取することで、肌の水分含有量を増やすことができるので、乾燥肌改善を考えるなら、1日2リットル以上を目安にするのがよいでしょう。
価格 | 使用回数 |
---|---|
1,527円(税込) | 約14日分 |
米肌は、有効成分ライスパワーNo.11(※肌潤改善エッセンスには有効成分として、その他の商品には保湿成分として配合)の力で「水分保持能の改善」が期待できるスキンケアラインです。
乾燥肌に優しく潤いを与え、使うほどにみずみずしい肌に整えてくれます。
ライン使いは肌に対して同じコンセプトで一連のお手入れができ、それぞれのアイテムの相乗効果も生まれるのでおすすめです。
乾燥肌の人は、乾燥をこれ以上進行させないために、肌に必要な油分を残しつつ保湿を強化したケアが必要になります。
肌の角質層には、水分を保ち乾燥や刺激から肌を守るバリア機能がありますが、乾燥肌の人はこのバリア機能が低下しています。
状態が悪化していると肌が敏感になっていることもあるので、できるだけ刺激の強いスキンケアは避けた方が望ましいです。
この2点を重視したケアで乾燥肌をケアしていきましょう。
スキンケアアイテムに配合されている保湿成分には以下のようなものがあります。
成分名 | 効果 |
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BG | 皮膚表面を柔らかくして、肌の水分量を増やす。 |
ヒアルロン酸Na | 質量に対して200~600倍の保湿効果がある。油分は含まないので、乾燥肌にはヒアルロン酸に加えて油分による保湿が必要になる。角質にとどまって角質層の保湿を行う。 |
プラセンタエキス | 油分を含み肌から水分の蒸発を防ぐ働きがある。 |
コラーゲン | 角質層に留まり、角質層を保湿する。 |
セラミド | 高い保湿効果を得られる。水分を抱え込んで保持し、湿度が0%になっても水分蒸発をさせない効果がある。また、保湿だけではなく、肌を整える効果がある。 |
乳酸Na | 角質層に対して保湿効果があるだけではなく、肌を柔らかくして肌にハリを与える効果がある。 |
グリセリン | 水分の吸収力が強い成分で、ほかの保湿成分と組み合わせて使用されることが多い。 |
このような保湿成分が配合されているアイテムを使用することで、保湿効果をアップさせることができます。
オイルタイプのクレンジングは洗浄力が強く皮脂を取りすぎてしまうので、乾燥肌の人は、洗浄力が弱いクリームタイプのクレンジングを選びましょう。
乾燥肌の人は皮膚の粘膜が弱くなっているので、ゴシゴシとこすらずに優しくなでるように肌になじませましょう。強くこすってしまうと皮がむけたり赤くなったりする場合があります。
乾燥肌の人は油分を取りすぎず刺激を与えない洗顔を行いたいので、肌に優しいとされている弱酸性の洗顔料を選びましょう。 よく泡立ててた泡を顔にのせるようにし優しく泡をすべらせる程度の洗い方であれば、肌へのダメージを最低限にして洗うことができます。
洗顔料を洗い流す際には、熱湯ではなく必ずぬるま湯や冷水で洗うようにしてください。
熱すぎるお湯は肌の油分を落としすぎてしまうため乾燥を悪化させてしまいます。
ブースターオイルは化粧水の吸収を高めてくれるので、乾燥肌の人のスキンケアには取り入れた方が良いアイテムです。
乾燥によって肌が敏感になっている人は、オイルに含まれる保存料によって、肌トラブルを起こす場合もあるので、なるべくシンプルなつくりのものを選ぶとよいでしょう。
肌の状態によってはトラブルを招くこともあるので、初めて使用する際は、出かける予定のない日や、肌トラブルが起きにくい生理終了後から排卵日頃に試すようにしてみましょう。
化粧水は、セラミドやヒアルロン酸入りなど保湿効果の高い成分が配合されているものを選びましょう。
洗顔後は、できるだけすみやかに化粧水を使用して、肌が乾燥する機会を与えないようにしましょう。
保湿成分を肌にしっかり吸収させたい乾燥肌の人は、化粧水を必ずコットンにつけて塗布してください。
手に化粧水をのせて肌に塗布すると、化粧水の成分が手のひらに吸収されてしまい、肌に届かない場合があります。
乾燥肌の人にとって、乳液でのケアは絶対必須と考えてください。
乳液には肌に乗せた美容成分が蒸散しないようにフタをする働きがあるので、顔全体にまんべんなく塗りましょう。
乾燥肌の人は保湿に特化したしっとりとしたテクスチャーの乳液を選びましょう。
乾燥肌の人は週に2、3回程度、保湿のフェイスパックを取り入れるとよいでしょう。
フェイスパックを使用してから美容液を使用すると、美容成分の浸透がよくなり、いつものスキンケアにプラスしてよりいっそうの保湿効果を得ることができます。
ただし、美白効果の高いパックなどには古い角質層を除去する成分が入っていることがあり、刺激が強すぎる場合があります。
フェイスパックを顔に乗せた時にピリピリした刺激を感じたら使用をすぐに中止してください。
フェイスパックは、長くても20分以内には外すようにしましょう。
長時間パックを顔に乗せておくとパックが乾燥してしまって顔の肌の水分を奪ってしまい逆に乾燥させてしまうことがあります。
乾燥肌の人でも用途に応じて美容液を取り入れても問題ありません。
ただし乾燥肌が悪化して、肌のバリア機能が失われ敏感になっていたり、アレルギーを起こしやすい状態になっている場合は、保存料や添加物の少ないものを使うようにしてください。
美容液を使用したら肌がピリピリしたという人は、頑張って美容成分がたくさん入った美容液を使うよりも、刺激が弱い保湿クリームから始めてみるのもよいでしょう。
ここまで保湿性の高いスキンケアを行ってきましたが、化粧水から乳液までのケアだけではなく、より保湿効果を高めるためにクリームを使用したケアもプラスしましょう。
クリームも保湿成分であるセラミドや、ヒアルロン酸などが豊富に含まれたものを選ぶと、より高い保湿効果を実感できます。
ただし、乾燥肌が悪化して敏感気味になっている人は、肌が赤くなったりピリピリしてしまうことがあるので、美容成分の量よりも、シンプルなつくりであるかに着目して選ぶようにしましょう。
洗顔→化粧水→乳液→日焼け止め
朝は、寝ている間に顔についた汚れや汗、皮脂を落とすための洗顔から始めましょう。
洗顔で肌を整えたらすぐに化粧水と乳液で保湿し、肌に十分な潤いを与えます。
そして、肌への刺激となる紫外線から肌を守るために、日焼け止めは必ず塗るようにしましょう。
クレンジング→洗顔→化粧水→乳液
夜は、クレンジングを使ってメイクをできるだけ早く落とします。メイクをしたまま寝てしまうのは肌への負担が大きいので絶対にやめましょう。
ダブル洗顔不要のクレンジングを使えば、クレンジングの後の洗顔を省けて肌への摩擦による刺激を少なくできるのでおすすめです。
その後、化粧水と乳液で保湿します。美容液を加える場合は化粧水の後につけましょう。
乾燥肌の人は、起きてすぐに肌の乾燥を感じることがあります。特にエアコンの効いた部屋などで寝ている場合は、より乾燥がひどくなります。
乾燥がひどい時に、洗顔料を使用してしまうと、肌にピリピリと刺激を感じることがあるので、その場合は無理に洗顔料を使用せず、ぬるま湯か冷水で洗うようにしましょう。
朝のスキンケアは化粧水からクリームまでの基本のケアを行うことで、肌の水分量を増やして、肌状態を整えることができます。
特別なお出かけの日なら、保湿パックもプラスして肌の状態を整えておくと化粧ノリが良くなります。
メイクする際はミネラルファンデーションやリキッドタイプのファンデーションを選べば、保湿効果も期待できるので外出中の乾燥を防ぐことに繋がります。
逆にメイク崩れしにくいと謳っているファンデーションは、皮脂を吸収する成分が入っている場合があり、乾燥肌の人が使うと皮脂を取りすぎて乾燥につながることがあるので避けましょう。
乾燥でメイク崩れしやすい目の周りは、何も塗らないか、塗ってもファンデーションを薄めに塗るくらいにしておきましょう。
崩れてファンデーションがよれてしわになると、老けた印象になってしまいます。
乾燥肌の人はメイク落としの刺激が苦手で、メイクを落とさずに寝たり、帰宅してからいつまでも落とさずにいるという場合がありますが、長時間ファンデーションを肌に乗せていると、肌トラブルの原因になってしまったり、肌のターンオーバーが乱れて乾燥が悪化してしまいます。
乾燥を悪化させないためにも、家に帰ったらできるだけ早めにメイクを落とすようにしましょう。
基本のスキンケアで解説したクリームタイプのクレンジングなら肌への刺激を抑えてメイクを落とすことができます。
スキンケアは基本のケアを行っておけば大丈夫ですが、就寝中にエアコンをつけたままにする場合は、寝室に加湿器を置くようして乾燥肌対策をしましょう。
エアコンが効いて乾燥しやすいオフィスなどに長時間いる場合は、メイクの上からでも使えるスプレータイプの化粧水を持ち歩くとよいでしょう。
保湿力の高い化粧水をスプレーボトルに入れておいて乾燥が気になるときや、メイク直しの前などに、顔から離してスプレーするだけでも、乾燥対策になります。
お出かけ前の保湿を強化してください
エアコンの効いた部屋など乾燥した場所にいるときは、肌につけたスキンケアも蒸発してしまいます。
お出かけ前も基本のスキンケアに含まれている乳液を使用して、化粧水や、美容液の保湿成分を守ってあげましょう。
あまりオススメできません
ニベアは基本ボディクリームです。
ニベアは保湿力が高いので、体ではなく顔に使用する人を見かけますが、これはあまりおすすめはしません。
体に比べて顔は皮脂腺や毛穴の数が多いため、ニベアのような密閉力の高いクリームを使うと、毛穴を詰まらせてしまったり、過剰な皮脂分泌を引き起こしてしまう原因になります。
「乾燥肌だからちょうどいい」と思って使い続けると、乾燥肌からインナードライ肌に移行してしまうことがあるので注意しましょう。
刺激を与えないことを最優先にしましょう
乾燥肌の方は保湿に特化したスキンケアをしますが、もし化粧水や美容液でヒリヒリする場合は、クリームだけで終わらせても構いません。
刺激に弱くなっている時や、敏感になっているという時は、できるだけ肌に刺激を与えないということを優先し、スキンケアも最低限で終えておくとよいでしょう。
乾燥肌の人は、洗顔をはじめとしたスキンケアの見直しで改善することができます。
乾燥肌をそのままにしておくと敏感肌に移行してしまい、改善するまでに時間がかかってしまうので、「乾燥しているかも?」と思ったら、早めのケアをすることが何より大切です。
ぜひ、今日から乾燥肌に合ったスキンケアを始めてみてください。