敏感肌と一口に言っても、乾燥性敏感肌や脂性敏感肌など種類は様々。その種類によって、選ぶべき化粧水も変わってきます。
今回は、美容皮膚科医の山下真理子先生による記事をお届けします。乾燥性敏感肌や脂性敏感肌などの悩み別に、おすすめの化粧水の選び方を解説していただきました。
敏感肌といっても何に対して敏感になるのかは個⼈差があります。そのため、「必ずこれならだれでも⼤丈夫」という化粧水はありませんが、基本は低刺激で保湿⼒が⾼いものを選ぶことが大切。
肌の乾燥は、敏感肌を悪化させる要因になるので、保湿のケアがしっかりできるものを選ぶことが基本ですが、なおかつ刺激が強いものは肌が過剰反応してしまう原因になるので、低刺激なものを選んでください。
低刺激なものとは、アルコールフリーのものや、香料や保存料が使われていないものがよいでしょう。
それでは敏感肌のための化粧水の選び方や、注意点について、さらに詳しくみていきましょう。
敏感肌の場合、あまり刺激の強い化粧水をいきなり使うと、肌に赤みがでたり、場合によっては敏感肌を悪化させてしまうこともあるので、低刺激な化粧水を選ぶとよいですが、では、低刺激の化粧水とはどのようなものでしょうか。
ベーシックな低刺激性化粧水としては、アルコールフリーであることが挙げられます。
アルコールは、肌をひきしめたり、防腐剤としての作用がありますが、アルコールの刺激で肌トラブルを起こしてしまう人のために、アルコールフリーの化粧水が生まれました。
アルコールは成分表示で「~アルコール」と書かれている場合もありますが、知識がないとアルコールとわからない名称の場合があります。以下の表記がある場合はアルコールが含まれているので、敏感肌の人は避けておくとよいでしょう。
低刺激(刺激の少ない)化粧⽔として、着色料や香料、界面活性剤が入っていないもの、保存料や防腐剤が入ってないものなどを選ぶとよいでしょう。
成分で⽔が⼀番⽬に来ているものは、原材料に一番多く水が使用されているという事になります。
水が多い化粧水は、保湿⼒が低いと考える人もいますが決してそんなことはなく、その後に使用するスキンケアアイテムの保湿成分を肌に浸透しやすくする場合もあります。
敏感肌の人は、水分が先頭にきているかどうかより、ヒアルロン酸Naやセミラドなどの保湿力が非常に高いといわれる成分が含まれているかどうかに注目しましょう。
またヘチマエキス、はちみつ、アロエエキスなどの天然由来成分で保湿力がある化粧水は刺激も少ないのでよいでしょう。
保湿力の高い成分が含有されているかどうか、刺激の少ない天然由来成分が保湿成分として入っているかなどを基準に化粧水を選ぶとよいですね。
敏感肌で乾燥肌の⼈の傾向として、洗顔後にすぐに顔がつっぱったり、皮がむけやすかったりすることがあります。また、顔に赤みがでやすかったり、かゆくなりやすかったりもします。
まずはしっかり保湿重視でのケアを進めて、乾燥によりバリア機能の低下の進行を防ぐために、セラミドなどの保湿力の高い成分の化粧水を選ぶようにしてみてください。
化粧水を使うときに、手に取って使うよりも、コットンにたっぷりと取って、優しくつけることで刺激を抑えることができます。手で化粧水を塗布すると、どうしてもゴシゴシこすってしまったりしがちなので、コットンでやさしくおさえる程度に使うようにしてください。
敏感肌で脂性肌(ニキビができやすい)の⼈は、肌が皮脂を過剰に分泌することでトラブルの原因になりますが、これはバリア機能が失われたことで起こる乾燥を肌がカバーしようとして起こっているものです。
毛穴が開いてしまったり、皮脂が毛穴に詰まって黒ずんで見えたり、皮膚の常在菌が皮脂をエサに過剰に繁殖して化膿ニキビを起こしてしまったりしています。
ケアとしては、根本的な原因となっている乾燥を補うための保湿はもちろん大切ですが、ニキビ対策として殺菌効果のある有効成分が配合された医薬部外品の化粧水がおすすめです。
油分の多い化粧水は、刺激も強い傾向にあるだけでなく、べたつきやすくなるのと、毛穴の詰まりの原因になるので、脂性肌ぎみの敏感肌の方は避けるようにしてください。
花粉や季節の変わり⽬に敏感になってしまう⼈は、アレルギー体質だったり、ちょっとしたことで肌のターンオーバーが乱れやすい肌質です。
そのため、普段からお肌を整える美容成分として、ヒアルロン酸が含有された化粧水を使うとよいでしょう。
それまで使っていた化粧⽔であっても、時期によって⾚くなったり、ひりついたりしてしまう場合、その化粧⽔を無理に使い続けるのではなく、いったん中止して、低刺激性の化粧水に変えてください。
肌の赤味やかゆみがなくなったり、花粉症などがある人はそれが落ち着いたころに、いつもの化粧水に戻してみましょう。
保管していて長い時間使わなかった古い化粧水を、もったいないからといって再度使用することは基本的にはあまりおすすめしません。
開封した化粧水は、空気に触れて酸化しており、時間が経つことで美容成分の酸化が進んで効果が弱くなっている場合があるからです。
特に敏感肌の人は、古いものを使用したことでも肌トラブルを起こしやすいので、注意しましょう。
⽣理やストレス、無理なダイエットでホルモンバランスが変化したり、乱れたりしたことで、肌のターンオーバーが乱れて敏感肌になってしまうという人がいます。
肌を正常な状態に保つためにも十分な保湿は大切になるので、セラミド含有の化粧水がおすすめです。
また、ホルモンバランスの乱れによって敏感肌になりやすい人は、シミができやすい傾向があるので、ゴシゴシこすらず、化粧水の塗布時には優しくコットンを使うなど正しいスキンケアの方法をとるようにしましょう。
⽣理によるゆらぎの場合、⽣理が終わってバランスが戻ると、それにともなって肌の状態も正常に戻りますが、生理以外にも、ストレスや環境の変化などちょっとしたことで再び敏感肌になりやすいので、しばらくは継続して敏感肌対策のスキンケアを続けておいた⽅が、長い目で見た時に肌トラブルが起きにくくなります。
ここからは、敏感肌の悩み別におすすめの化粧水をRe:cosme編集部がセレクトしてご紹介します。
種類 | 価格 | 容量 |
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本商品 | 3,520円(税込) | 150ml |
トライアルセット | 980円(税込) | 化粧水・保湿美容液1ヶ月分 |
エトヴォスのモイスチャライジングローションは、セラミド以外にも6種類の保湿成分が配合された化粧水です。
肌の潤いや保湿力にとことんこだわって作られており、敏感肌に優しく潤いを届けることができます。
エトヴォスにもトライアルセットが用意されているので、化粧水を試しに使ってみたいという方におすすめです。
種類 | 価格 | 容量 |
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本商品 | 3,300円(税込) | 120ml |
トライアルセット | 初回980円(税込) | 化粧水を含む5点・1週間分 |
ヒフミドのエッセンスローションは、ヒト型セラミドが3種類も配合された化粧水です。
セラミドを補うことで使うほどに肌に潤いを与え、肌を整えつつ健やかに保つ効果が期待できます。
化粧水だけでも効果はありますが、おすすめなのはライン使い。全アイテムにセラミドが含まれているので、より効果的に肌を保湿することが可能です。
ぜひトライアルセットを手に入れて、その効果を実感してみてください。
容量 | 価格(※編集部調べ) |
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220ml | 1,300円 |
キュレルのジェルローションは、肌荒れを防ぐ有効成分が配合された薬用化粧水です。
とろみのあるジェルですが、肌にのせるとスーッとなじんでベタつきません。
顔はもちろんのこと全身にもボディローションとして使えます。
価格 | 容量 |
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3,850円(税込) | 110ml |
5,500円(税込) | 165ml |
9,350円(税込) | 330ml |
アルビオンの薬用スキンコンディショナーエッセンシャルは、デパコスかつ医薬部外品の化粧水です。
肌荒れを防ぐ有効成分が配合されており、使い続けることで肌を健やかに保つことができます。
スキコンの愛称で有名なロングセラーアイテムで、肌に優しく潤いを与えつつ、ニキビを防ぐ効果も期待できる使い勝手の良い化粧水です。
容量 | 価格(※編集部調べ) |
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150ml | 2,090円(税込) |
敏感肌のためのブランド、ミノンから販売されているモイストチャージローションは、ややとろみのあるテクスチャーが特徴です。
低刺激設計で、敏感肌でも使いやすいのが嬉しいところ。
プチプラなので、同シリーズの敏感肌向け洗顔料や乳液と併せて使うのもおすすめです。
価格 | 容量 |
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6,050円(税込) | 360ml |
アクセーヌのモイストバランスローションは、敏感肌の方に人気のブランド、アクセーヌから販売されている化粧水です。
ヒアルロン酸Naを始めとする保湿成分が肌の角層まで浸透し、肌に潤いを与えてみずみずしい肌に整えることができます。
種類 | 価格 | 容量 |
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本商品 | 5,500円(税込) | 125ml |
トライアルセット | 初回980円(税込) | 化粧水を含む4点・10日間分 |
アヤナスのローションコンセントレートは、敏感肌のためのエイジングケア※に焦点を当てて作られた化粧水です。
通常のセラミドよりサイズが小さいセラミドナノスフィアを始めとする保湿成分や美容成分がバランスよく配合されており、肌の角層まで浸透して潤いを与えます。
アヤナスはお得なトライアルセットが用意されているので、アヤナスの化粧水を試したい方・アヤナスのライン使いをしてみたい方におすすめです。
※年齢に応じたお手入れ
容量 | 価格 |
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180ml | 880円(税込) |
肌を整えてくれるセラミドと高い保湿成分であるコラーゲン、2つの成分が配合された、しっとりタイプの化粧水です。
ややとろみのあるテクスチャーが肌にしっかりとなじみ、みずみずしい肌へと導きます。
プチプラながら保湿成分が充実しているので、肌に合うならコスパが良くておすすめです。
敏感肌で肌がピリピリしたりするからといって、スキンケアを省略することはおすすめできません。
どんな肌質でも保湿は大切ですが、敏感肌の場合もしっかりと保湿を行い、肌が正常な状態になるようにしましょう。
天然由来成分のものやアルコールフリーのものなど、低価格なものでも低刺激な保湿化粧水が市販でたくさん販売されているのでぜひいろいろ試してみてください。