クレンジングはスキンケアの基本ですが、間違った自己流クレンジングは肌トラブルの元です。
きちんとクレンジングができていないと、目元の茶くまや炎症、乾燥小じわ、日焼けによるシミなど、様々な肌トラブルを招くことにつながります。
この記事では今さら人に聞けないクレンジング方法についてご紹介します。
しっかり化粧水や乳液をつけてスキンケアしているのに肌トラブルが絶えない、という人は、クレンジングができていない可能性が高いです。
クレンジングはスキンケアのファーストステップであるため、クレンジングのやり方を知って綺麗な肌を目指しましょう。
基本のクレンジングから蒸しタオルを使った応用編、特に落としにくいアイメイク編、ズボラさん必見のクレンジングまで、4つのクレンジング方法を紹介していきます。
基本中の基本ですが、クレンジング前はハンドソープで手を洗い、タオルで水分を拭き取って清潔にしましょう。
顔は肌の中でもデリケートな部分なので、雑菌がついたままの手でクレンジングをすると毛穴の中まで雑菌が入りニキビや炎症など肌トラブルの原因となってしまいます。
家から出ていないからといってクレンジング前に手を洗わない方がいますが、外出時に持ち歩くスマホや筆記用具は雑菌の温床なので、それらに触れることの多い手を洗うことは必須です。
濃いメイクの方はポイントメイクもバッチリしていることがほとんどですが、その場合は始めから顔全体をまんべんなくこすってはいけません。
口紅、マスカラ、練りチークなどは顔全体に広げてしまうと油分の多い汚れが広がったり、メイクに含まれる繊維により肌が傷ついたりする可能性があります。
洗浄力の高いクレンジングオイルやポイントメイクリムーバーなどを使って、まずはポイントメイクから落とすということを忘れないでください。
特に敏感肌の方は、ポイントメイクはなるべく周りに伸ばさず素早くオフしましょう。
ポイントメイクを落としたら、次は顔全体のベースメイクを落としていきます。
ベースメイクにも落とす順番があり、皮脂の多い順にTゾーン、頬やフェイスライン、口周り目の周り、という風にメイクを落とすのがおすすめです。
これは、皮脂の多い部分はしっかりと、皮脂の少なく皮膚の薄い部分はササッと素早くメイクを落とすことが大切だからです。
クレンジングにかける時間は1分以内と言われていますが、逆に30秒より少なくてもメイクが十分に落ちないのでおすすめできません。
40秒~50秒ほどかけて丁寧にクレンジング剤を顔になじませましょう。
最後に、洗面器にためたぬるま湯を手ですくって顔にかけ、30回を目安にしっかりとすすぎましょう。
すすぎがきちんと出来ていないと、メイクやクレンジング剤が肌に残って変に脂っぽい肌になり、ニキビや毛穴の詰まりの原因となります。
すすぎを充分に行った後はタオルに水分を吸わせるようにして優しく拭き取り、これでクレンジングは完了となります。
クレンジング剤に油分が含まれる場合(例:クレンジングオイル・バーム・クリーム・ジェル・ミルク)は3と4の間に「乳化」という作業が必要になってきます。
クレンジングと、その後の洗顔のことをダブル洗顔と言います。
ダブル洗顔不要と表記のあるクレンジングの場合はクレンジング後の洗顔は必要ありませんが、そうでない場合はクレンジング後にきちんと洗顔をしましょう。
基本のクレンジング方法が分かったら、次は応用編も試してみましょう。それは、温かい蒸しタオルを使用してクレンジングの効果を最大限に発揮させる方法です。
クレンジング後に蒸しタオルを使用すると、顔の血行が良くなり毛穴も開くので、毛穴の汚れを落とす効果やスキンケア成分が肌の角層まで浸透しやすくなる効果、リラックス効果が期待できます。
しかし、気持ちが良いからと言って蒸しタオルクレンジングを毎日行うのは肌に必要な皮脂までとりすぎてしまう恐れがあるのでおすすめできません。
蒸しタオルクレンジングは週に1~2回など時間のある時にスペシャルケアとして行うのが良いです。
乾燥肌さんは、蒸しタオルをクレンジング・洗顔後に使用するのがおすすめです。基本のクレンジングと洗顔を行い、肌がまっさらの状態になったら化粧水や乳液をつける前に蒸しタオルを顔に当てましょう。
蒸しタオルを当てると蒸気の効果で肌が水分を含みモチモチしてくるので、30秒ほどタオルを当てたら外し、すぐに化粧水と乳液をつけてください。
蒸しタオルのおかげで、いつもよりスキンケア成分が肌の角層まで浸透しやすい状態になるため、肌の乾燥を防げます。
毛穴の汚れが気になるなら、蒸しタオルをクレンジングと洗顔の間に使用すると良いです。
クレンジングのすすぎが終わったら蒸しタオルを顔に当て、毛穴が開いたところで洗顔をすると毛穴の汚れが取れやすくなります。
洗顔が終わったら、時間をおかずに冷やした化粧水などで肌を引き締めるスキンケアを行いましょう。
ポイントは、蒸しタオル→洗顔→スキンケアの流れをスムーズに行うことです。
蒸しタオルを外してから時間が経つとせっかく開いた毛穴が元に戻って閉じてしまうし、洗顔をしてから時間が経つと蒸しタオル使用後の肌はデリケートなので普段以上に乾燥してしまいます。
メイクの中でも一番落ちにくくて困るのがアイメイクです。
最近は強力なウォータープルーフタイプのマスカラやアイライナーは当たり前のように売られているので、それらを使う人も多いのですが、クレンジングで落としにくいのが厄介です。
アイメイクをきちんと落とせないと目元の小じわ(※乾燥による)などの原因になるので、アイメイクはクレンジングにおいて一番気を付けたい箇所です。
アイメイクの落とし方にたくさんの手順や行程はありませんが、上記のポイントを意識するだけで違いが出ます。
きちんとアイメイクを落とすことのできるクレンジングを使用することが重要なので、アイメイクを落とす際は専用のポイントメイクリムーバー(アイメイクリムーバー)を使用するのが特におすすめです。
仕事から疲れて帰ってきてメイクを落とすのが面倒、という女性も多いはず。
簡単にできるクレンジングというのは、たくさんあるクレンジングの行程を省けるように強いクレンジング成分を使用するので、肌のためにはおすすめしませんが、落とさないで寝てしまうよりはずっとマシです。
楽にメイクを落としたいなら、クレンジングシートを活用しましょう。
クレンジングシートは洗い流せるタイプに比べて肌への摩擦が多く、肌に刺激を与えてしまうことがデメリットです。
ゴシゴシ擦らず、数秒間クレンジングシートを肌に当ててメイクとクレンジング剤を馴染ませてから拭き取ると肌も傷つきにくく、しかもメイクが良く落ちます。
クレンジングシートを使っているとメイク汚れでシートが汚れてきますが、そのまま使うと汚れを顔に伸ばすだけになってしまうので、惜しみ無く数枚使用するのがおすすめです。
クレンジングシートは携帯用であることやメイク落としが簡単なことが一番のうたい文句のため、クレンジングシートを使用した後の洗顔は不要と書いてあるものも多いです。
しかし、洗い流さないとクレンジング剤が肌に残ることになり、肌にとって大きなダメージになるので、できればぬるま湯で洗い流してから化粧水や乳液をつけてください。
間違った方法でクレンジングをしているとメイクが綺麗に落ちなかったり、肌に余計なダメージを与えてしまったりといったトラブルに繋がります。
自己流でやっていると陥りやすい間違ったクレンジング方法を例に見ながら、クレンジングの注意点について解説していきます。
クレンジングはスキンケアの基本中の基本であり、きちんと行わないと、いくら高い化粧水や乳液を使っても肌に浸透しづらくなる恐れがあります。
クレンジングのやり方を知って毎日行うことにより、すっぴんでも自信を持てるようなうるおいに満ちた肌を目指しましょう。